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『ハード・ターゲット』(''Hard Target'')は、1993年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。ジョン・ウー監督がハリウッドに進出した初の映画。 == あらすじ == 寂れたニューオリンズの街でホームレスの男が殺し屋集団に追われ殺害された。その数日後、弁護士のナターシャ・ビンダーは音信不通となった父ダグラスを心配して単身ニューオリンズを訪れるが、ダグラスが借りていたアパートの大家から、彼が勤務先の石油掘削会社をリストラされ、家賃を滞納したまま姿を消したと告げられる。地元の警察に失踪届を提出しに訪れたものの、警察署では折しも警官たちが待遇改善要求を掲げてストライキを起こしており、応対に出た女刑事ミッチェルも、ホームレスの失踪など日常茶飯事とまともに取り合わない。 やむなく単独で父親探しを行おうとスラム街をさまよううち、自分をレイプしようとするチンピラに絡まれてしまう。そこに若くたくましい男が現れ、すさまじい格闘術でチンピラたちを撃退する。男はチャンス・ブードローといい、かつてアメリカ海兵隊武装偵察部隊で活躍した凄腕の軍人だった。退役後は商船員として働いていたが、香港で横暴な船長を半殺しにしたため、船員組合に睨まれて船員資格停止処分となり、失業中の身であった。父親探しに危険が伴うと判断したナターシャはチャンスをボディガードとして雇い入れようとするが、久し振りに船員の仕事に復帰できそうだった彼はナターシャの申し入れを断る。だが組合費滞納のため資格停止処分が解除されないことが判明し、船が出港する2日以内に滞納分の組合費を稼ぐため、ナターシャの依頼を引き受ける。 2人の調査が核心に迫ろうとした矢先、父親の焼死体が発見された。警察は死体を事故と断定したが、チャンスは遺留品のドッグ・タグの不自然な破損から、何者かによる殺害と判断する。やがて、チャンスの友人の黒人ホームレス、エライジャ・ローパーが、フランスの富豪エミール・フーションとその側近の南アフリカ人傭兵ピク・ヴァン・クリーヴの組織する殺し屋集団の追跡に遭い、嬲り殺された。フーションとヴァン・クリーヴは人間を標的としたハンティングを楽しみたい上流階級のセレブたちを高額な手数料でゲームに参加させ、ホームレスの中から特に軍や警察の特殊部隊出身といった経歴を持つ選りすぐりの標的をピックアップしてはセレブたちに、警察組合のゼネストで警察の機能が低下しているニューオリンズでハンティングをさせていたのだ。 ニューオリンズでのハンティングもそろそろ潮時と判断した二人は、検死報告を捏造させるために買収した監察医のモートンや標的をピックアップさせていた手配師のランダルを口封じに殺害すると、自分たちの組織の存在を嗅ぎまわっているナターシャとチャンスを標的とした最後のハンティングを開始する。こうして、チャンスの反撃が始まる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハード・ターゲット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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