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ハーパーコリンズ(英: HarperCollins)は出版社であり、ニューズ・コーポレーションの子会社。イギリスの William Collins, Sons and Co Ltd. (コリンズ)とアメリカ合衆国の Harper & Row (ハーパー)が共にニューズに買収され、それらが合併して誕生した。CEOは Brian Murray〔Brian Murray takes over 〕。様々なインプリントで出版を行っており、辞典 (Collins English Dictionary) でも有名。 == 歴史 == コリンズは元々はスコットランドの印刷会社で、1819年、グラスゴーの長老派教会の教師ウィリアム・コリンズが、同じくグラスゴーの Tron Church の聖職者トーマス・チャーマーズの弟チャールズ・チャーマーズと共に創設した。創業当時には幾多の困難があり。1825年にはチャールズ・チャーマーズが会社を残して亡くなった。1841年には聖書の印刷で成功を収め、コリンズの息子でグラスゴー市長となったウィリアム・コリンズ(父と同名)が1848年に同社を宗教や教育関連の本に特化した出版社とした。1868年には社名を William Collins, Sons and Co Ltd. とした〔Keir, David (1952). ''The House of Collins: The Story of a Scottish Family of Publishers from 1789 to the Present Day''. Collins: London. ISBN B00005XH0X.〕。 当初は宗教関係と教育関係の本の出版が中心だったが、他の分野の出版も手がけていった。1917年には小説の出版も始めた。例えば、アガサ・クリスティの小説は初期の6作を除いた全作品を出版している。C・S・ルイスの作品の出版権を獲得すると、宗教出版のインプリントとして Fount を創設した。 コリンズは若者向けの多数の本を出版するようになり、総合的な出版社となっていった。1970年代後半には、アメリカのジュブナイル小説シリーズである Hardy Boys と Nancy Drew シリーズをイギリスで出版した。これらは当初アメリカでの判型を踏襲してダイジェスト判(約19×14cm)のハードカバーで出版された。すぐにインプリントである Armada Books がペーパーバック版も出版したが、アメリカでの順序とは異なる順序で出版した。Armada Books は他にも Three Investigators、Biggles、Billy Bunter、くまのパディントンといった類似のシリーズも出版し、イーニッド・ブライトン、Malcolm Saville、Diana Pullein-Thompson といった著名な作家の作品も出版した。 1989年、ルパート・マードックのニューズ・コーポレーションがコリンズを買収した。ハーパー (Harper & Row) はニューヨークの出版社で、Harper & Brothers(1817年創業)と Row が1962年に合併して誕生した。ニューズは同社を1987年に買収し、コリンズとハーパーが1990年に合併してハーパーコリンズとなった。 ''collins'' はインプリントの名称として残っており、主に野生動物や博物学の本(New Naturalist シリーズなど)やフィールドガイド、英語と他の言語の翻訳のための辞典を出版している(現代英語の語彙を集めた Bank of English というコーパスに基づいている)。 1999年、ニューズ・コーポレーションは William Morrow & Company と Avon Books で構成される Hearst Book Group を買収した。 2007年、ハーパーコリンズは ''Stranger Than...'' という示唆に富んだノンフィクションシリーズを出版した(『ワイルド・スワン』、『アンジェラの灰』など)。 2014年5月、ニューズ・コーポレーションがハーレクインを買収、ハーパーコリンズの一部門となる。 2015年7月、ハーレクインの日本法人である株式会社ハーレクインが株式会社ハーパーコリンズ・ジャパンに社名変更し、ハーパーコリンズから出版された小説も同社から出版される予定。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハーパーコリンズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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