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ハーパー・リー : ウィキペディア日本語版
ハーパー・リー

ネル・ハーパー・リー(Nelle Harper Lee, 1926年4月28日 - 2016年2月19日)は、アメリカ小説家。『アラバマ物語』(原題:''To Kill a Mockingbird'')で知られる。また、この物語の続きに当たる『Go Set a Watchman』(邦題未定)を以前に書いていて、2015年に出版されてベストセラーとなった。 〔 同記事が日本のThe Japan Times紙 2015.02.10. に付帯したInternational New York Timesにも掲載。 〕
==概要==
ハーパー・リーはアラバマ州モンローヴィルで生まれ、アラバマ大学で法律を学び、次にイギリスオックスフォード大学に一年間留学した。その後ニューヨークで航空会社の予約係として働き自活したが、作家として身を立てようと決心して仕事を辞め、南部の生活に関する一連の短編小説を書いた。編集者らの励ましを受けた彼女は、それら短編をもとに『アラバマ物語』を書き上げた。1960年に出版されたこの作品はベストセラーとなり、1961年にはフィクション部門でピューリッツァー賞を受賞した。1963年には映画化され、主演のグレゴリー・ペックが主演男優賞を獲得するなど三部門でアカデミー賞に輝いた。
作家トルーマン・カポーティは子供時代のハーパー・リーの隣人で、幼なじみであり、『アラバマ物語』に登場する少年ディルのモデルでもある。60年代中頃に、リーはカポーティと共に彼の小説『冷血』の取材助手として旅行した。カポーティは同作品を彼女に献呈した。当時のカポーティを描いた2005年の映画『カポーティ』では、キャサリン・キーナー演じるリーが登場し、『アラバマ物語』が映画化されたくだりも描かれる〔金原瑞人「ハーパー・リーとカポーティ」『サリンジャーに、マティーニを教わった』潮出版社によれば、『冷血』が出版された時に、リーはあれだけ協力したのに、感謝の言葉がひと言もないのに愕然としたという。また、後年はカポーティが代筆したのではないかという噂に対して否定することはなくなり、葬儀まで長い間、連絡を取り合うこともなかったという。〕。
『アラバマ物語』以後リーは、少数の短いエッセイを除き、作品を上梓していない。公の場にもほとんど姿を現さないため、新たな作品に取り組んでいるとの憶測も(他のアメリカ人作家でいえばJ・D・サリンジャーラルフ・エリソンと同様に)されている。
チャールズ・J・シールズによる 『アラバマ物語』を紡いだ作家 (MOCKINGBIRD A PORTRAIT OF HARPER LEE)(柏書房)という評伝も2014年に翻訳された。
2007年11月、81才のリーはその文化的貢献に対してジョージ・W・ブッシュ大統領から大統領自由勲章を授与され、ホワイトハウスでの式典に姿を見せた〔President Bush Honors Medal of Freedom Recipients ''The White House'' Press Release from November 5, 2007〕〔Harper Lee given Presidential Medal of Freedom ; ''The Birmingham News'', November 5, 2007 〕〔Author Lee receives top US honour ; ''BBC News Online'', November 6, 2007〕。
2016年2月19日死去〔「アラバマ物語」米作家 ハーパー・リーさん死去 NHKニュース 2016年2月20日閲覧〕。。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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