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バイオガス
バイオガス(Biogas)は、バイオ燃料の一種で、生物の排泄物、有機質肥料、生分解性物質、汚泥、汚水、ゴミ、エネルギー作物などの発酵、嫌気性消化により発生するガス。例えば、サトウキビや下水処理場の活性汚泥などを利用して、気密性の高い発酵槽(タンク)で生産される。メタン、二酸化炭素が主成分。発生したメタンをそのまま利用したり、燃焼させて電力などのエネルギーを得たりする。バイオガスは非枯渇性の再生可能資源であり、下水処理場などから発生する未利用ガス等も利用が期待されている。 日本ガス協会もバイオガス利用促進センターを設置し、バイオガス利用促進の取り組みを行っている。国や自治体が化石燃料や都市ガス電力に炭素税を課税する議論があるが、バイオガスは、化石燃料とは異なりカーボンニュートラルであるため非課税になる可能性がある。 == 歴史 == バイオガスの系統的な研究を初めて行ったのはイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタであり、彼は1770年頃に北イタリアの沼から採取したガスの燃焼実験を行った。1821年、アメデオ・アヴォガドロはこのガスの正体がメタンであることを解明した。1884年、フランスのパスツールは家畜の糞からバイオガスを取り出す研究を行い、街路灯に利用することを提案した。19世紀後半になると嫌気性発酵で汚水が浄化されることが知られるようになり、1897年にインド・ボンベイの病院に初のバイオガスプラントが建設された。同プラントでは、1907年にはガスエンジンを使った発電がおこなわれている〔『バイオガス実用技術』p2-3〕。 日本国内では1940年代末の都市ガスの未整備な時代に競馬場の馬糞を集めて穴に入れて醗酵して発生するメタンガスを利用した記録がある〔我が国初のNMR分光器 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バイオガス」の詳細全文を読む
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