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バシラス属〔( - ぞく、、バチルス属〔、バキッルス、バキルルス)は、フィルミクテス門バシラス綱バシラス目バシラス科に分類される真正細菌の属である。 == 概要 == 芽胞を形成する。偏性好気性(一部通性嫌気性)のグラム陽性桿菌である。カタラーゼに陽性。一部の菌種は窒素固定能を有する。この属にはグラム陽性桿菌のモデル生物として重要である枯草菌(''B. subtilis'')が含まれるほか、病原菌の炭疽菌(''B. anthracis'')やセレウス菌(''B. cereus'')、BT剤の殺虫成分生産菌である卒倒病菌(''B. thuringiensis'')などの種も含まれる。 水中や土壌に普遍的に存在する、非常に多くの種を含む属である。高pHや低温、高塩濃度、高圧といった様々な極限環境にも適応している種も多い。前述の枯草菌の亜種に納豆菌がある。種々の酵素(食品用、洗剤用、ほか多種多様な産業用酵素)の生産に用いられる等、枯草菌を筆頭として極めて有用性の高い種を含む。 近年ではこの大きなバシラス属の一部が再分類され、パエニバシラス属(''Paenibacillus(英語版)''属)、ゲオバシラス属(''Geobacillus(英語版)''属)オセアノバシラス属(''Oceanobacillus(英語版)''属)などのいくつかの属がバシラス科の独立した属として提案されている。 バシラス属には現在のところ299種と7亜種が登録されている〔List of Prokaryotic names with Standing in Nomenclature 〕。この属の基準種(Type species)は''Bacillus subtilis''(枯草菌)である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バシラス属」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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