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バシリカ(basilica)は、 # 建築の平面形式のひとつで、中央の身廊の2辺ないしはそれ以上の辺を、側廊によって取り囲むものをいう。身廊と側廊は列柱によって分けられる。バジリカ式、長堂式ともいう。 # ローマ教皇の発行した教皇小書簡により、一般の教会堂より上位にあることを認められた教会堂のこと。 ==概説== ===建築形式としてのバシリカ=== バシリカはギリシア語で「王の列柱廊」を意味するバシリケーに由来するとされる〔P.グリマル『ローマの古代都市』p51。〕が、その正確な意味については議論がある。ローマ建築において、バシリカは裁判所や取引所に用いられた集会施設、またはそのような機能そのものを指す言葉として使われていたが、やがてローマ伝統の礼拝堂建築(および礼拝形式)ではなく、集団が一堂に集まる礼拝を必要とするキリスト教の教会堂の建築として取り入れられ、一定の平面形式を指す言葉となった。 バシリカは、長方形の平面を持ち、内部にクリアストーリ(採光用の高窓)と列柱のアーケードを持つ建築物で、古代ローマにおいて確立された特定の公共建築と、そこから派生したキリスト教の教会堂建築を指す。建物の短辺方向は、屋根を構成する横架材の強度、あるいは水平方向への応力〔天井にヴォールトを架ける場合は、両側の壁面がアーチの水平応力にどの程度まで耐えられるかによって、その幅が決定する。水平方向への応力を地面に伝える役割を担うのが控壁であり、これをアーチで飛ばすものが飛び梁(フライング・バットレス)である。〕によってその幅が決定するが、長辺方向については敷地と費用の許す限り、どこまでも連続させることができる〔コリントス近郊のレカイオンにあるハギオス・レオニダス聖堂は、全長110m。世界遺産でもあるエジプト、アブ・メナのハギオス・メナス聖堂は80mに達する。〕。また、垂直方向についても、ゴシック建築に代表されるように壁面に控壁を設置することによって高層化させることが可能である。 バシリカの内部は単純な構成で、ある程度は多目的に使用することができ、実際に古代ローマでは、雨天の際のフォルムとして利用されているが、細分化された特定の儀礼、典礼に対応するには不都合が生じるため、ロマネスク建築では西構えや西正面、アプス、方形内陣、小礼拝堂などを組み合わせてその機能を補った。ゴシック建築やルネサンス建築でも、多少の違いはあるが、多くの教会堂の基本構成はバシリカである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バシリカ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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