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バス勲章 (Order of the Bath) はイギリスの騎士団勲章 (Order) のひとつ。正式タイトルは「The Most Honourable Military Order of the Bath(最も名誉あるバス軍事勲章)」。1725年に現在のような勲章となった。綬の色からレッドリボンとも呼ばれている。 ヨーロッパの”Order”は中世の騎士団に由来、あるいはその制度に倣った栄典制度であり、騎士団へ入団することが栄誉とされていた。やがて騎士団の団員証である勲章も意味するようになり、その授与が栄典と見なされるようになった。このような勲章は他の種類の勲章(decoration等)と区別するために”騎士団勲章” とも表記される〔小川 P 147〕〔毎日新聞社〕。''"Order of the Bath"'' の場合は、休眠状態だった世俗騎士団の名称を受継いだ勲章騎士団である〔君塚 P 253〕。 == 歴史 == バス騎士団は1399年に行われたヘンリー4世の戴冠式に際して創設された〔君塚 P 253〕。名称はかつて騎士の叙任式に清めの入浴(bath=風呂)を行ったことに由来する〔英王室公式サイト 〕。当時は団員証(勲章)が制定されておらず、ナイトの称号のみが与えられる栄典だった〔君塚 P 253〕。但し、チャールズ2世の戴冠式(1661年)の際に75個の徽章が作成されたとされている〔英王室公式サイト 〕。この戴冠式の後、騎士団員への叙任が行われなくなり、実体のない騎士団となっていたが、1725年ジョージ1世によってその名を冠した勲章が制定された。当初はナイト・コンパニオンの単一等級であった。受章者は軍人が圧倒的に多かったが、1815年に3等級とされると共に文民用と軍人用に分けられて、それらのデザインも異なるものとなった。制度改正時にナイト・コンパニオンであった者はナイト・グランド・クロスへ叙された。これにより、文官にも多少の叙勲枠が確保された。このように、軍人や高級官僚用の勲章であるため、1971年まで女王以外の女性に授与されることはなかった。〔君塚 P 253-258〕〔英王室公式サイト 〕〔小川 P 92〕 ファイル:GeorgeIKneller1714.jpg|ジョージ1世 ファイル:Horatio Nelson00.jpg|バス勲章を着けたホレーショ・ネルソン。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バス勲章」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Order of the Bath 」があります。 スポンサード リンク
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