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NGC 6302(Caldwell 69)は、さそり座にある双極性の惑星状星雲である。その形からバタフライ星雲とも呼ばれる〔3光年の羽根を広げるバタフライ Astro Arts〕。星雲中の構造は、これまで惑星状星雲で観測された中で最も複雑なものの1つである。スペクトルにより、中央の恒星の表面温度は20万Kを超え、この銀河の中で最も熱い恒星の1つであることが示されており、形成の元となった恒星が非常に大きいものであったことが示唆されている(PG1159星参照)。 中央の恒星は白色矮星で、改良されたハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3を使って、近年になって発見された。恒星の現在の質量は、約0.64太陽質量であり、周囲にガスと塵でできた非常に密度の濃い円盤を持っている。この密度の高い円盤により、恒星から流れ出る物質は、砂時計のような双極構造を形成することになる。この双極構造は、様々な興味深い構造を示す。 == 観測の歴史 == この天体はニュージェネラルカタログに含まれているため、少なくとも1888年以前から知られていたことになる〔(1) Wolfgang Steinicke, ''Nebel und Sternhaufen: Geschichte ihrer Entdeckung, Beobachtung und Katalogisierung- von Herschel bis Dreyers'', 2009, p.429. (2) Universe Today ; (3) Stephen James O'Meara, ''The Caldwell objects''. Cambridge University Press, 2002, p.274. 等の多数の出典では、1826年にジェームズ・ダンロップが発見したとしている。〕。NGC 6302に関する最も初期の研究は、1907年にこの天体について記述したエドワード・エマーソン・バーナードのものである。 その後、この天体は多くの研究の対象となり、様々な興味深い性質が示された。近年の研究の興味は、星雲の励起の機構から、大量の塵成分の性質に移ってきた。 2009年9月にハッブル宇宙望遠鏡が最後のサービスミッションを開始してから初めての撮影対象の1つとなった〔News Release Number: STScI-2009-25: Hubble Opens New Eyes on the Universe 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「NGC 6302」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 NGC 6302 」があります。 スポンサード リンク
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