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バチルス・チューリンゲンシス : ウィキペディア日本語版 | バチルス・チューリンゲンシス
バチルス・チューリンゲンシス(''Bacillus thuringiensis''、バシラス・スリンジエンシス、バキッルス・ツリンギエンシス)は''Bacillus''属に属する真正細菌の一種である。 == 発見 == 1901年(明治34年)に石渡繁胤(いしわたしげたね)により、カイコの病原細菌として日本で発見された。石渡は1901年の論文(大日本蚕糸会報)で、激烈な症状(卒倒)を呈して死亡したカイコ幼虫から ''Bacillus'' 属の病原細菌を分離し、この細菌を培養してカイコ幼虫に再び摂食させたところ、同様の激しい症状を呈して死亡したと報告している。石渡はこの細菌病を卒倒病、病原細菌を卒倒病菌と名付けたが、細菌の新種としての記載は行わなかった。 一方、1911年 エルンスト・ベルリナー (Ernst Berliner) はドイツで同種の細菌をノシメマダラメイガの病死虫から分離し、病死虫が発見された中部ドイツのテューリンゲン(ラテン語名: Thuringia)にちなんで ''Bacillus thuringiensis'' と命名した。石渡が発見した卒倒病菌の名称は、現在、''B. thuringiensis'' H血清型4abのserovar ''sotto''として残っている。
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