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バッカクキン属 : ウィキペディア日本語版
麦角菌[ばっかくきん]

麦角菌(バッカクキン)とは、バッカクキン科バッカクキン属 () に属する子嚢菌の総称である。いくつかのイネ科植物(重要な穀物牧草を含む)およびカヤツリグサ科植物のに寄生する。
特によく知られる種がで、ライ麦をはじめ小麦大麦エンバクなど多くの穀物に寄生する。本種が作る菌核は黒い角状(あるいは爪状で、悪魔の爪などとも形容される)なので、麦角(ばっかく)と呼ばれるようになった。
麦角の中に含まれる麦角アルカロイドと総称される物質は様々な毒性を示し、麦角中毒と呼ばれる食中毒症状をヨーロッパなどで歴史上しばしば引き起こしてきた。麦角菌には約50種が知られ、世界的に分布するが特に熱帯・亜熱帯に種類が多い。現在では技術の進歩により製粉段階で麦角菌の除去が行われている。
== 生活環 ==
イネ科植物の花が麦角菌胞子に感染すると麦角ができる。菌は感染するとまず胚珠を破壊し、白色の柔組織を作る。これが出す蜜滴が第一の病徴となる。蜜滴には多量の分生子(無性胞子)が含まれ、虫や風によりほかの花へも蔓延する。その後柔組織は殻の内部で硬く乾燥して菌核に変化し、アルカロイドなどを蓄積する。
熱帯・亜熱帯産の麦角菌は2種類の分生子(大分生子と小分生子)を作る。大分生子は蜜滴内で管を伸ばし、蜜滴表面に白い霜状の二次分生子を作り、これが風で飛ぶ。など北半球温帯産の麦角菌ではこのような過程はない。
成熟した菌核が地上に落ちると、菌は休眠する。気温・水分など条件が整うと発芽し、キノコ状の子実体になる。その頭の部分に糸状の有性胞子が形成され、宿主が開花するとともに放出される。
熱帯産の麦角は褐色・灰色などで種子に似た形のものが多く、発見が難しいこともある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「麦角菌」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ergot 」があります。



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