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バッティスタ・デ・アンドラーデ級コルベット () は、ポルトガル海軍のコルベット。1972年から1973年にかけて4隻が建造され、1974年より順次に就役を開始した。2010年5月現在、2隻が配備されている。 ==概要== 本級は、先行するジョアン・コーチニョ級コルベットの発展型として開発された。設計は引き続きポルトガル海軍のホジェリオ・ドオリヴェイラ設計官が、建造はスペインのバサン造船所およびドイツのブローム・ウント・フォス社が担当した。 当初、本級は、アフリカにポルトガルが有していた植民地を防衛するとともに、対潜戦を遂行できる小型の護衛駆逐艦として開発された。ディオドン・ソナーおよびMk 32 短魚雷発射管によって最低限の対潜火力を備え、また船体後部にヘリコプター甲板を備えることによって哨戒ヘリコプターの運用支援も行なうことができたことから、より大型のフリゲートとともに洋上での護衛任務を行なう計画であった。また対地火力も強化され、ジョアン・コーチニョ級コルベットではMk.33 3インチ連装砲が搭載されていたのに対し、本級ではMle.68 100mm単装砲とされた。 しかしながら、就役した直後より、本級は能力の限界を指摘されていた。対潜火力は短射程のものに過ぎず、より大射程のアスロックなどは搭載できなかったし、ソナーの探知距離も限定的であった。また一切のミサイルを搭載せず、対空・対水上火力はいずれも砲熕兵器に頼っていた。ポルトガルの植民地戦争が終結して植民地(ポルトガル海上帝国)が相次いで独立を達成し、ポルトガル海軍の行動範囲が狭まった直後の1977年、コロンビア海軍への売却が検討されたものの、これは実現しなかった。 冷戦が終結し、また船体の老朽化も進んだことから、本級の任務は現在、ほぼ哨戒任務に限定されている。これに伴い、運用コスト低減のため、1999年から2000年にかけて、AWS-2低空警戒・対水上レーダー、ディオドン・ソナーおよびMk 32 短魚雷発射管を撤去されており、現在の本級はほぼ哨戒艦艇に近いものとなっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バッティスタ・デ・アンドラーデ級コルベット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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