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バッファロー'66 : ウィキペディア日本語版
バッファロー'66

バッファロー'66』(バッファロー シックスティ シックス、''Buffalo '66'')は1998年製作のアメリカ合衆国の映画ヴィンセント・ギャロが監督・脚本・主演・音楽を手掛け、恋人役クリスティーナ・リッチとの淡い恋を描き話題となった。
日本版キャッチ・コピーは「最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた」。

== ストーリー ==
5年の刑期を終え、刑務所から釈放されたビリー・ブラウンは、ニューヨーク州バッファローの実家に戻ろうとするが、長年の溝がある両親には電話で刑務所にいたことは話しておらず、電話で「政府の仕事で遠くまで行っていた」と偽り、さらに勢いで「フィアンセを連れて帰る」と嘘を並べてしまう。
フィアンセどころかガールフレンドもいないビリーは、トイレを借りた建物の中のダンス教室でレッスン中だった少女レイラを拉致して、自分の妻のふりをするよう脅迫する。しかしビリーには実家に戻るだけでなく、バッファローでほかに真の目的もあった。
ビリーの実家であるブラウン家を訪れたふたりだが、ビリーの父のジミーも母のジャネットも、息子のことを大して気にかけてはおらず、ビリーは子供のころから両親から愛情を受けてこなかったことが判る。特にジャネットはひいきにしているアメフト・チームのことで頭がいっぱいで、最後にチームが優勝した1966年は、ビリーの出産のために優勝試合を観戦できなかったことを未だに愚痴る始末。4人はギクシャクしたまま、気詰まりで時に険悪な時間を過ごすことになったが、レイラの気遣いで多少は和やかになって、ふたりはブラウン家を去ることができた。
横暴で癇癪持ちで気難しいビリーに反発していたレイラだったが、ともにいるうちにビリーの純粋さや繊細さ、優しさを理解し、次第に愛情を抱くようになる。ビリーの昔馴染みのボウリング場に寄り、ふたりきりでモーテルで過ごすころには、ビリーもレイラの愛情に、かたくなな心をほぐされていった。それでも目的を果すために、夜中にモーテルから出かけようとするビリーに不安を感じたレイラは、必ず戻って来てくれるように訴えた。
レイラの感じたとおり、ビリーは危険を冒そうとしていた。彼が刑務所に入るはめになったのは、ノミ屋との賭け試合に負けた埋め合わせに他人の罪を被ることになったためだった。ビリーは自分が負けたのはチーム・バッファローのキッカーだったスコットが八百長をしたせいだと思い込んでおり、その復讐を密かに誓っていたのだ。引退したスコットが経営するストリップ劇場に銃を持って入るビリー。そこでスコットを射殺し、自らも自殺してしまおうと覚悟を決めようとした。しかし、死んだ後も何も変わらないであろう自分の両親のことを考えて馬鹿馬鹿しくなり実際に引き金を引くことなく劇場を後にする。
ビリーは、レイラの元へと戻り、ふたりは抱き合って眠るのだった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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