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バッファーオーバーフロー : ウィキペディア日本語版
バッファオーバーラン
バッファオーバーラン()、バッファオーバーフロー()とは、コンピュータプログラムにおける、設計者が意図していないメモリ領域の破壊が起こされるバグのひとつ、またはそれにより引き起こされた現象を言う。
バッファオーバーランはコンピュータセキュリティ上の深刻なセキュリティホールとなりうるため、バッファオーバーランが起こる可能性のあるコンピュータプログラムはすぐに修正する必要がある。
バッファオーバーランは、現在もっとも重大なセキュリティホールのひとつと考えられている。あるプログラムでバッファオーバーランの脆弱性が発見されると、一般に高い優先度で修正作業が行われ、更新バージョンのプログラムや修正パッチの公開・配布などが行われる。
== 概要 ==
バッファオーバーランは、入力データ(多くはデータサイズ)を検査しないプログラムの脆弱性によって、バッファ領域として設定されているアドレス範囲を超えたメモリが上書きされ、誤動作が引き起こされる。バッファオーバーランが起きた場合、通常は該当プログラム(ないしオペレーティングシステム)の動作が不安定になったり停止したりする。しかし、しばしばそのようなバグを含むプログラムに対して、意図的に悪意のあるデータ(コード)を与えることにより、コンピュータの動作を乗っ取ってしまえる可能性が問題となる。
バッファオーバーフローは、上書きされる領域の対象によって、スタックバッファオーバーフローヒープオーバーフローとに大別される。
スタック、ヒープとも、プログラムの実行に不可欠なデータ(例えばサブルーチンのリターンアドレスや、ヒープ内のコード)を内包することがある。これらに近接するバッファにおいてオーバーランを引き起こすことで、これらのデータを意図的に上書きさせ、意図したコードを実行させることが可能になる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「バッファオーバーラン」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Buffer overflow 」があります。



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