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バトル・オブ・ザ・ビリオネアーズ : ウィキペディア日本語版
バトル・オブ・ザ・ビリオネアーズ

バトル・オブ・ビリオネアーズ(Battle of the Billionaires Hair vs Hair)は、WWEのレッスルマニア23で行われた試合形式。日本語訳は億万長者対決
WWEのオーナー・ビンス・マクマホンに、当時、米国の不動産王として君臨していたドナルド・トランプが、RAWにてビデオレターで宣戦布告をしたのが事の発端。両者ともにヅラ疑惑があったため、代理レスラーに試合をやらせて、負けたレスラーの方のマネージャーがツルッパゲにされると言う、なんとも大人げの無いおバカな対決。あまりのバカバカしさを全米の2人の大富豪が、大人げもなく本気で勝負する事で、米国の各界セレブや、世界中のファンが注目する億万長者対決となった。前哨戦の情勢では会場に100ドル紙幣の雨を降らせたり、代理のラシュリーが包囲網を軽く突破したりと、トランプ側が優勢。スペシャルレフェリーには役員会側が、ビンスと因縁のあるストーン・コールド・スティーブ・オースチンを(トランプが裏工作で、役員会をも買収していた)招き入れ波乱万丈の対決前だった。調印式ではトランプがビンスにビンタを見舞ったり、リングでの再調印式では、突き飛ばして机に腰を叩きつけて後頭部から落とすなど、トランプがかなり強気な態度を示す。この時にWWEのインタビュアーがハリウッドスター達にアンケートを取ったら、ほとんどがトランプを支持しており、ザ・ロックまでもが「ビンスが負けるだろう」とテレビで述べている。
ビンスはウマガアルマンド・エストラーダを迎え入れてビンスチームを結成。トランプはボビー・ラシュリーをパートナーに迎え、トランプチームの結成となる。ラシュリーは当時ECW世界ヘビー級王座を保持し、ウマガは当時WWEインターコンチネンタル王座を保持したタイトルマッチも兼ねていた。
==ストーリーライン==

* 最初に入場して来たのは散髪椅子と散髪屋の看板で、これには(マヌケな入場音楽もあって)実況者のJRも呆れていた。そしてビンスが入場する際には、8万人の観客が館内一斉にブーイングの嵐を見舞う。そしてウマガとエストラーダが先にリングイン。一方トランプがミスU.S.A.と一緒に入場する際には、100ドル紙幣が数万枚が館内に降ってくる。尚、この紙幣は本物である。(同じ事をJBLが行っている。この時の紙幣は1ドル紙幣だが、これも本物の紙幣。但し紙幣にはJBLの顔が写っている。このパロディ紙幣をアメリカでは、1967年よりアメリカ財務省による認可を受けた専門会社で作られたものなら合法で使える。日本にも栃木県に認可された店舗がある)そしてラシュリー、オースチンの順番に登場。
* 試合開始早々、いきなりのパンチ合戦。コーナーにいるウマガを殴るラシュリーを、オースチンがムリヤリ引き離す。カバーされるウマガの足を、エストラーダがロープにかけてカウントを逃れると、怒ったラシュリーはエストラーダをリングに引き込んで攻撃。ロープから場外に投げてエストラーダをKOの後に退場に追い込む。その後、スピアに来るラシュリーをウマガが避けると、ラシュリーはリング下に転落し、リングに戻るとウマガが攻勢に。ロープ際での攻撃をやめないウマガを、オースチンが殴ったり髪をつかんで離そうとする。
* オースチンとにらみ合うウマガ。ラシュリーをクローズラインで倒したウマガは、ロープ際でヒップドロップ。逆襲するラシュリーにをサモアンドロップを見舞うと、微妙なカウントにビンスがクレームをつけるためにエプロンに上がる。ラシュリーがロープに飛んでビンスがリング下に落ち、腰を強打して起き上がれなくなってしまう。そしてウマガがコーナーに上るが、ラシュリーが抱え投げで投げ飛ばし、さらにクローズライン。両者共にダウンして、オースチンがカウントを数えるが、9まで数えてストップし「ノーカウントアウト」と宣言。
* ここでビンスの息子・シェイン(日本語字幕ではバカ親父自慢の、バカ息子と表記)が来てビンスを起き上がらせる。ウマガのカウント5を再びオースチンが阻止。これに怒ったウマガは、オースチンにサモアンスパイクを喰らわせてKOさせてしまう。オースチンがダウンするとシェインが入って、2人がかりでラシュリーを攻撃。ウマガがヒップアタックを見舞い、ビンスはリングの下からゴミ箱を取り出してシェインに渡す。シェインがコーナーから、ラシュリーにゴミ箱を抱えさせた上でドロップキックを見舞い、ラシュリーはダウン。シェインがシャツを脱ぐと、WWEオフィシャルレフェリーのシャツを着ている。
* ビンスチームは、この後もラシュリーをリングに引っ張り込むと、ウマガがボディプレス。カウントするシェインを(我に返った)オースチンがリング外に引っ張り出し、リング下で殴って、シェインは大の字状態でKO。再びオースチンがリングに入ると、ウマガがオースチンにパンチ。オースチンを罵倒するビンスに、業を煮やしたトランプが突如ビンスに襲い掛かって、アックスボンバーを喰らわせた後に馬乗りパンチの連発で、実況のJRは我を忘れて大爆笑の嵐に。オースチンはウマガにスタナー、続いてラシュリーがスピアを決めて、カウント3。ラシュリーの勝利で、試合後はトランプとラシュリーが握手。
* まさに、お互い(ビンスとトランプ)のエゴと髪の毛の掛かった、大人げの無い真剣勝負だった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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