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ヘキサカルボニルバナジウム ()、またはバナジウムカルボニル () とは、化学式が V(CO)6 と表される金属カルボニルである。反応性が高く、理論的、学術的に注目すべき性質を持つ。ホモレプティックな金属カルボニルでは珍しく、常磁性かつ単離が可能である。Mx(CO)y と表されるほとんどの金属カルボニルが18電子則に従うのに対し、V(CO)6 が持つ価電子は17個である〔C. Elschenbroich, A. Salzer ”Organometallics : A Concise Introduction” (2nd Ed) (1992) from Wiley-VCH: Weinheim. ISBN 3-527-28165-7〕。 == 合成 == 古典的な手法において V(CO)6 は、- を中間体として経由する二段階反応で合成される。まず VCl3 を200気圧の一酸化炭素のもと、160 において金属ナトリウムにより還元する。この還元反応の溶媒は通常ジグリムが用いられる。ジグリムは、クラウンエーテルと同様にナトリウム塩を可溶化させる。 : 4 Na + VCl3 + 6 CO + 2 diglyme → + 3 NaCl この反応を低圧で行う方法も開発されている〔Liu, X.; Ellis, J. E.; "Hexacarbonylvanadate(1 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヘキサカルボニルバナジウム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Vanadium hexacarbonyl 」があります。 スポンサード リンク
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