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バナジン酸ビスマス : ウィキペディア日本語版
バナジン酸ビスマス[ばなじんさんびすます]
バナジン酸ビスマス(バナジンさんビスマス、)は化学式BiVO4で表される、バナジン酸塩無機化合物。単斜晶系の結晶構造を持つ〔。ビスマスバナジウム黄 (Bismuth Vanadate Yellow) 、ビスマス黄 (Bismuth Yellow) とも呼ばれ、Colour Index Generic NameはPigment Yellow 184である〔The Color of Art Pigment Database : Pigment Yellow, PY 〕。
== 用途 ==
耐熱性に優れた黄色顔料として、塗料プラスチックセラミックス等に利用される〔バナジン酸ビスマス顔料 (ekouhou.net)〕。とりわけ鮮やかな色調をもちながら毒性がないことから、同じく鮮やかな色調をもつ黄色無機顔料で毒性が強くなおかつ発色と効果の面で黄色有機顔料による代替を許さなかったカドミウムイエローの代替品として使用されることがある〔画材のエコロジー 『アートなび』からの提言 - 株式会社ハート・アンド・アート公式サイト 内のページ〕。光触媒としての性質も持ち、可視光照射下においてノニルフェノールビスフェノールAなどの内分泌攪乱物質を分解することから、水処理への応用が考えられる〔〔。また、可視光下において硝酸銀水溶液から酸素を生成する。これは、従来から同じ反応を示すことが知られていた酸化タングステン(VI)より高活性である〔『水分解光触媒技術』p173-174〕。酸化タングステン(VI)や酸化スズと組み合わせることにより、人工光合成への応用が研究されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「バナジン酸ビスマス」の詳細全文を読む



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