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バプーオン : ウィキペディア日本語版
バプーオン

バプーオン(Baphuon, )は、カンボジアアンコール遺跡にある寺院の1つ。アンコール・トムにあるバイヨンの北西に位置する。11世紀中頃、ヒンドゥー教の神シヴァに捧げられ、ウダヤーディチャヴァルマン2世 (Udayadityavarman II) の国家的寺院として築かれた3層からなるピラミッド型寺院である。バプーオン様式の原型となる。
寺院は、王宮の周壁の南側に隣接し、その基盤は東西120メートル、南北100メートルにおよび、高さは34メートルであるが、およそ50メートルの高さとなる塔があったとされる。明らかに特徴のある外観は、元の皇帝、成宗の13世紀末の使節であった周達觀 (Chou Ta-Kuan) が1296年から1297年にかけて訪問し、「銅塔一座があり、金塔(バイヨンブリュノ・ダジャンス (1995)、141頁〕、高さ45メートル〔ブリュノ・ダジャンス (1995)、195頁〕)に比べて更に高く、これを望めば鬱然としてその下にはまた石室が十数ある〔周達觀 『真臘風土記』〕」と述べている。
15世紀後期、バプーオンは仏教寺院に改められ、長さ70メートル、高さ9メートルの涅槃仏像が西側の第2層に建造されたが、おそらくそれには以前8メートル以上におよんだ塔を取り壊す必要があったことを、現在その塔がない理由とする。バプーオン寺院は砂に覆われた用地に建造され、またその巨大な規模によって、その立地は寺院の歴史を通して不安定であった。大部分はおそらく寝釈迦像が付け加えられた頃にはすでに崩壊していた。
== 修復・公開 ==
20世紀には、寺院の大部分がほとんど崩壊しており、また修復の取り組みはその後問題をみせた。1960年に始まった最初の取り組みは、クメール・ルージュが勢力を得ることにより中断され、石材の位置についての記録が失われた。1995年にフランス主導の考古学者チームにより開始された二度目の試みは、2005年時点ではまだ継続中であり、訪問者の入場を制限していた。 2010年11月になって、部分的な訪問者の入場が、中央の建造物を除いて再び許可された。
2011年4月、51年を経て、考古学者らは寺院の修復を終えた。カンボジアの国王ノロドム・シハモニとフランスの首相であったフランソワ・フィヨンはともに、2011年7月3日の公開式典において復元された寺院を最初に見学した。一般公開も開始されたが、観光客が転落したことより、安全面に関する検証のため一時閉鎖され、その後同年11月14日に一般訪問者の入場が再開されるようになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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