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バリアー島[ばりあーとう]
バリアー島()とは、海岸線よりも海側に岸と並行に伸びる、礫や砂でなるいくつかの細長い高まりの連なりを指し、陸を海から守るような姿からこう呼ばれる。バリアー島の海側には砂浜が発達し、多くの島で低い砂丘と灌木等の植生が見られる。また、バリアー島と陸地との間にはラグーン(lagoon)と呼ばれる潟をもち、バリアー島同士の間にはラグーンと外洋とをつなぐ潮流口(tidal inlet)がある。上げ潮・下げ潮の度にラグーンと外洋の海水が潮流口を行き来するので、上げ潮の際にはラグーン側に、下げ潮の際には外洋側に三角州状の地形ができる。これは潮汐三角州(tidal delta)と呼ばれる。また、このラグーンは時間が経過すると潮流口がふさがり、塩沼となることもある。〔参考文献「フロリダのバリアー島と沼沢性海岸巡検記」、「古東京湾のバリアー島」より〕 == バリアー島の成立 == バリアー島は海進期に特有の堆積システムである。現存するバリアー島は、後氷期の海面上昇が原因となって徐々に陸へ移動したものであるとされている。またバリアー島が発達するには、海底の勾配が緩やかであること、堆積物の供給量が充実していること、そして潮差の小さな(2m以下)地域であることという条件が重要であるとみられる。〔参考文献「フロリダのバリアー島と沼沢性海岸巡検記」より〕
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バリアー島」の詳細全文を読む
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