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バンドネオン(、)は、主にタンゴで用いられる楽器。 == 概説 == アコーディオンに形が似ているため(同じ蛇腹楽器)、「アコーディオンの一種」という説明も見受けられるが、鍵盤は、ピアノのような形ではなく、ボタン型で、これが蛇腹を挟んで両側についている。アコーディオンが1820年代に発明され、改良して作られたアコーディオンの一種であるコンツェルティーナ(コンサーティーナ)の影響を受けて、1840年代、ドイツのハインリヒ・バンドが1847年に考案し、野外での教会の儀式でパイプオルガンの代用として、またドイツの民俗音楽で、使用されていた。 1880年代、アフリカ系アルゼンチン人のセバスティアン・パルドが、タンゴで用いたとする文献がある。アルゼンチンのタンゴ楽団は、最初はギター・フルート・バイオリンという編成であり、バンドネオンの応用が徐々に広まったものの、しばらくバンドネオンなしが主流だった。20世紀になり、ドイツから大量のバンドネオンが輸出され、タンゴでよく用いられる楽器となった。バンドネオンの使用で、「タンゴ」の音楽の性質が大きく変化し、テンポも遅くなり、今の大衆のイメージたる「タンゴ」となった また、サンバやミロンガなどのフォルクローレで使われることもあり、アルゼンチンのご当地ワルツたるバルス・タンゴのバンドネオン入りのレコード録音も、フランシスコ・カナロ作曲の 「黄金の心」 などで聴ける。 また、バンドネオン独奏にこだわる演奏家もいる。映画 「サンチャゴに雨が降る」 でのピアソラのバンドネオン独奏の録音は有名である。 また、日本の叙情歌を演奏したレコードもあり、武満徹作曲の作品にバンドネオンが使われるものがある。また、バッハなどのクラシック音楽の曲を演奏する演奏家もいる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バンドネオン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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