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パイオニア3号 : ウィキペディア日本語版
パイオニア3号[ぱいおにあ3ごう]

パイオニア3号(Pioneer 3)は、1958年12月6日5時45分12秒(UTC)にアメリカ陸軍弾道ミサイル局アメリカ航空宇宙局と協力してジュノーIIを用いて打ち上げたスピン安定方式の探査機である。この探査機は月探査を目的としていたが、計画通り月を通過して太陽周回軌道に入ることができず、地球に戻ってくるまでに
102,360 kmの高度に達した。探査機の目的は、2つのガイガー・ミュラー管を用いてヴァン・アレン帯の外側の放射を測定することと月撮影実験のトリガー機構を試験することに変更された。
==探査機の設計==
パイオニア3号は、高さ58cm、底面の直径25cmの円錐型で、円錐は薄い繊維ガラス製で、電気伝導性をよくするためにで覆われ、温度を10℃から50℃の範囲に保つために白の縞模様で塗られた。円錐の頂点には、アンテナとして働く探針が接続された。また円錐の底部には、電力を供給する環状の水銀電池が取り付けられた。環の中央からは光電子センサが突き出しており、センサは、月から3万km以内に近づくと月からの光で2つの光電セルが起動するように設計されていた。円錐の中央には、電線と2つのガイガー・ミュラー管が配置された。質量0.5kgの送信機が0.1Wの位相変調信号を960.05MHzの周波数で伝送した。変調搬送波電力は0.08Wで、合計の実効放射電力は0.18Wとなった。スピン停止機構は、2本の1.5mのワイヤの先端についた各7gの重りによって構成され、打上げの10時間後に作動する。重りにより探査機のスピンは400rpmから徐々に遅くなり、6rpmになるとワイヤが切り離される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「パイオニア3号」の詳細全文を読む



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