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パイオニア4号[ぱいおにあ4ごう]
パイオニア4号は、パイオニア計画の一環として打ち上げられたスピン安定性を持つ宇宙探査機であり、月をフライバイして日心軌道に入り、地球の重力圏を抜け出したアメリカ合衆国の初めての探査機となった。月の放射線環境を調べるためのガイガー=ミュラー計数管、月の写真を撮影するためのカメラなど、パイオニア3号と同様のペイロードを備え、月の表面から6万kmの所を通りすぎたが、光電センサが起動するほどには近づけなかった。月には放射線は検出されなかった。この宇宙船は1969年時点にはまだ太陽軌道にあった。 == 設計 == パイオニア4号は高さ51cm、底面の直径23cmの円錐型をしていた。円錐は、導電性を持たせるために金で被覆された薄いグラスファイバーでできており、10℃から50℃の温度に耐えられるように白い縞模様の塗装が施されていた。円錐の頂点には、アンテナとして働く小さな探針が取り付けられていた。円錐の底面には水銀電池が取り付けられ、電力を供給した。リングの中央からは光電センサーが突き出している。センサーは2枚の太陽電池からなっており、月から3万km以内に近づくと月からの反射光によって起動し、探査機の自転により月面からの反射光をスキャンニングすることにより月面を撮影するように設計されていた。円錐の中には、電圧供給管と2つのガイガー・ミュラー計数管が入っていた。質量0.5kgの送信機によって、周波数960.05MHzで0.1Wの位相変調信号が送られた。変調搬送波の電力は0.08Wで、実行放射電力は0.18Wだった。回転減速の機構は、打上げの10時間後に作動するように水圧タイマーでセットされた2本の150cmのワイヤの端に巻かれた2つの7gの重りだった。この重りはの重さは、重りとワイヤを離すことで400rpmの回転速度を6rpmまで減速するように設計されていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パイオニア4号」の詳細全文を読む
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