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パイオニア5号(Pioneer 5)は、アメリカ航空宇宙局がパイオニア計画で用いた探査機で、地球と金星の軌道の間の惑星間空間を調査することを目的とした。1960年3月11日13時00分(UTC)にケープカナベラル空軍基地の第17複合発射施設から打ち上げられた〔 〕。軌道上での乾質量は43kgであった。直径0.66mの球形で、幅1.4mの4枚の太陽電池パネルが設置され、0.806 × 0.995天文単位の太陽周回軌道を周回した。この探査機により、惑星間の磁場の存在が確認された〔"The Pioneer Spacecraft". ''NASAFacts''. NF-31/Vol 4, No. 3. U.S. Government Printing Office, 1967.〕。パイオニア5号は、パイオニア計画で最も成功した探査機となった。 ==設計と機器== 直径0.66mの球形で、幅1.4mの4枚のソーラーパネルが設置されている。また、4つの科学機器が備えられている。 #三軸一致無指向性比例係数望遠鏡 - 太陽エネルギー粒子線を検出し、地球に捕らえられた放射を観測する。E > 75 MeVの光子、E > 13 MeVの電子を検出できる〔 〕。 #磁気センサ - 地磁気境界付近、惑星間空間の磁場を測定する〔 〕〔 〕。1マイクロガウスから12ミリガウスの磁場を測定できる。1つのコイルがスピン軸に垂直な磁場を測定するように機体に取り付けられた。測定結果は、アナログとデジタルの両方で出力される〔 〕。 #電離箱とガイガー=ミュラー計数管 - 宇宙線を測定する。探査機のスピン軸に垂直に取り付けられた〔 〕。 #流星塵運動量分光計 - 2つの振動板とマイクロフォンから構成される。流星塵の粒子を検出し、それらの運動量を測定するために用いられた〔 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パイオニア5号」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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