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パイクスピーク・ヒルクライム : ウィキペディア日本語版
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム

パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム()とは、アメリカコロラド州で毎年アメリカ独立記念日前後に行われる自動車二輪車のレース。別名「雲へ向かうレース()」として知られる。
初開催は1916年で、アメリカではインディ500に次ぐ歴史を持つカーレースでもある。
2016年に100周年記念大会を迎え様々なセレモニーが予定されている。
英文表記に従うと「パイクス・ピーク」であるが、ここでは日本で一般化している「パイクスピーク」の表記とする。
== 概要 ==

レースはラリー・アメリカの公認である〔Rally America 2010年南西地域〕。1916年に第1回が開催され、毎年7月4日の独立記念日前後に決勝が行われる〔2012年大会は当初は7月に開催予定だったが、コース周辺で発生した山火事の影響により8月中旬に延期されている〕。毎年大体平均して150のチームが競い合う。2012年のエントリー台数は182台だった。
舞台となるパイクスピークロッキー山脈の東端、コロラドスプリングスの西16kmに位置する山である。標高は4,301mに達し、アメリカ合衆国の天然記念物に指定されている。1806年に探検家のゼブロン・パイク(Zebulon Pike)によって紹介されたためにPike’s Peak (パイクの頂)と名づけられた。
頂上の座標はである。
レースは標高2,862m地点をスタート地点とし、頂上までの標高差1,439mを一気に駆け上がる。距離は19.99km、コーナーの数は156、平均勾配は7%である。当時コースの大部分はグラベル(未舗装路)だったが、2011年にトップセクションが完全なターマック(舗装路)になり、2012年には全コースがターマックとなった。山肌を走るコースにはガードレールがない部分が多く、ひとつハンドルを切り損ねれば600mの急斜面を滑落するという危険が伴う。
また、スタート地点とゴール地点で大きく標高が異なるため、気圧、気温、天候といった自然条件が大きく変化する。実際、スタート地点では晴れているのに頂上付近では雪やひょうが降ることがある。過去にゴール地点の標高を下げて開催されたこともあった。マシンセッティングも、希薄になっていく酸素濃度や急激な気圧の変化に対応して、過剰とも思える出力を発揮するエンジンチューン、特殊なキャブレーション、低い気圧でも有効なダウンフォースを得るための巨大なエアロパーツ、エンジン・ブレーキの冷却系の強化が施される。ライバルとの争いというよりは、むしろ頂上へ向かうにつれて刻々と変化する自然との闘いといった意味合いの強いレースであり、各ドライバーに掛かる攻略難易度も高い。トップセクションは富士山の標高より高い場所を走行する。
レーススケジュールは一週間あり、月曜日に開催されるドライバー達の親睦を深めるゴルフコンペから始まり、火曜日から木曜日までの3日間が予備予選となる。
各クラス、コースを3分割してのエリア毎のタイム計測。その合計タイムで規定台数枠の振い落としが行われ、金曜日の予選へ駒を進められる。
予選はスタート順決定のためのタイム計測となり、日曜日にコースを通した決勝が行われる。
2010年時点でのスケジュールは火曜日に車検。水・木・金曜日の早朝にコースを三分割した練習走行を行い、ボトムセクションのタイムで出走順が決められる。また、金曜日の夕方にダウンタウンでファンフェスタがある。土曜日は休息日。日曜日に決勝が行われる。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pikes Peak International Hill Climb 」があります。



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