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パシファエ群(パシファエぐん、英語:Pasiphaë group)は、木星の衛星のうち、逆行する不規則衛星のグループである。 軌道長半径が2280万~2410万km程度 、軌道傾斜角が144.5°~158.3°、離心率が0.22~0.45であり、木星からの距離はカルメ群と同程度で、最も離れたグループである。パシファエがこのグループ最大の衛星で、次いでシノーペで、その他の衛星は2衛星の1/10以下である。小惑星が衝突で破壊された後、木星に捕獲されて形成されたと考えられている。 アナンケ群やカルメ群と比べて、軌道傾斜角や離心率の分布が広く、またパシファエが圧倒的に大きいわけでもない(シノーペは6割強のサイズ)。そのため、複数回の衝突またはグループ形成後に別の小惑星が捕獲されて再度グループを形成したと考えられている。また色指数も衛星によって異なっており、複雑な経緯でもってグループが形成されたとの説を裏付けている。 このグループに属する衛星は12個であり、他に1個の衛星がこのグループに属する可能性がある。 グループに属する衛星 * S/2003 J 23 * アエーデ * コレー * キュレーネ * S/2003 J 4 * ヘゲモネ * パシファエ(グループ最大の衛星、これに因んでグループが名付けられた) * シノーペ * スポンデ * アウトノエ * カリロエ * メガクリテ グループに属する可能性がある衛星 * エウリドメ 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パシファエ群」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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