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パノラマ太陽系[ぱのらまたいようけい]
パノラマ太陽系(パノラマたいようけい)とは、1980年にNHKの総合テレビで放送された天文科学番組である。1982年夏にも再放送された。 == 概要 == 太陽系の惑星と衛星について、人類が宇宙に探査機を送りどれだけ新しい知識を手に入れてきたのか、アメリカやソビエト連邦の探査機によって観測された成果を中心にまとめた全6回のシリーズ。夏休みに家族で視聴できるよう、午後7時半から8時までの時間帯に放送された。「宇宙」を視聴者により身近なものに感じてもらうため、月曜日は「月」、火曜日は「火星」というように、曜日に合わせた6つの太陽系の天体(月、火星、水星、木星、金星、土星)が番組テーマとして取り上げられた〔。番組の進行役を務めた東京大学助手の松井孝典(のちに同大学名誉教授)が情熱を込めて視聴者に語りかける姿は印象的かつ斬新で、シリーズは各回ともに好評を得た〔。 6日間連続するシリーズ番組が視聴者の興味と関心を繋ぎとめることができた要因として、制作に携わったNHKの高柳雄一は、探査機打ち上げのカウントダウンと轟音に続き、八神純子の澄んだ声が力強く響き渡って番組がスタートするテーマ曲「Mr.ブルー 〜私の地球〜」をアイディアの1つとして挙げている〔。番組の進行役にアメリカ航空宇宙局(NASA)から帰国して間もない松井孝典を起用したことに関しては、新進気鋭の若手研究者に総合テレビへの出演の機会を提供するのはかなり思い切った試みであったとし、テーマ曲の次にこのシリーズを特徴づけたとしている〔。 松井孝典によれば、「1980年当時のNHKの科学番組部では、総合テレビのゴールデンアワーにサイエンスをやりたいという悲願があるようだった」といい、午後7時のニュースの後に番組を放送したところ、視聴率が30%に達したという。また、ナレーションを担当した槇大輔は、「ゴールデンアワーに宇宙ものを一週間ぶち抜きで放送することは、当時としてはNHKにとってもセンセーショナルな出来事であり、印象として強烈に残っている」と語っている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パノラマ太陽系」の詳細全文を読む
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