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パラジウム炭素[ぱらじうむたんそ] パラジウム炭素(パラジウムたんそ、palladium on carbon)とは、パラジウム触媒を有機合成で用いる際の一形態で、活性炭を担体としてその上にパラジウム(0)を分散、担持させたもののこと。水素化還元反応などに用いられる。反応式では Pd/C, Pd-C などと表される。パラジウムカーボン、パラジウム炭(パラジウムたん)とも呼ばれる。 == 調製 == パラジウム炭素はCAS登録番号 を持ち、用途に応じてさまざまな含有率、活性を持つものが市販されている。また、実験室で調製することもできる。典型的な調製法として、塩化パラジウム(II)の濃塩酸溶液と、硝酸で洗浄した活性炭とをよく混合し、還元剤として水素あるいはホルムアルデヒドを作用させた後にろ取、乾燥する方法が知られている〔Mozingo, R. ''Org. Synth.'', Coll. Vol. 3, p.685 (1955); Vol. 26, p.77 (1946). オンライン版 〕。なお、パラジウム炭素は、乾くと発火して危険なので、水を加えたものが市販される。特に使用後は溶媒が飛んで乾燥しやすいため、水に浸しておくなどして発火を防ぐこと。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パラジウム炭素」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Palladium on carbon 」があります。
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