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パルマリア島()は、リグーリア海岸に位置するイタリアの島。行政上はリグリア州ラ・スペツィア県ポルトヴェーネレに属する。 ポルトヴェーネレ市街の対岸に位置し、軍港ラ・スペツィアに関連した軍事遺跡や、考古学的な発見をもたらした洞窟などを有するこの島は、近隣の島や沿岸集落とともにリグーリア海岸の優れた文化的景観を形成している。ユネスコの世界遺産「ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)」を構成する物件の一つである。 == 地理・歴史 == パルマリア島は、ポルトヴェーネレの南方、ラ・スペツィア湾の湾口西端に連なるスペッツィーノ諸島の島の一つ。面積は 1.89 km2で、同諸島最大の島、ラ・スペツィア湾最大の島であるとともに、リグリア州最大の島でもある。数百mの間隔をおいて、南にティーノ島およびティネット島が所在する。また、北東にはスコラ島があり、海岸防衛のためにスコラ塔が築かれている。国際水路機関(IHO)の定義によれば、ティーノ島・ティネット島とともにリグリア海とティレニア海の境界である。 島の形状はおおむね三角形状である。ポルトヴェーネレやラ・スペツィア湾に面している側(北側)はなだらかな地形となっており、海岸線に向けてのゆるやかな斜面を典型的な地中海性の植物が覆う。人間の手も加えられており、多少の一般住居、レストランや入浴施設、海軍・空軍の施設がみられる。 一方、外海(リグリア海)に面した西海岸は、海に向かってせり出す高い崖が特徴的であり、「青の洞窟」(ボートで接近できる)など多くの洞窟がみられる。これらの洞窟へは陸上からの到達は困難である。「鳩の洞窟」には唯一ロープで降っていくことのできるが、この洞窟はラ・スペツィア湾周辺地域の考古学調査のうえで非常に重要な発見をもたらした場所として特筆される。更新世の動物(シャモア(カモシカ属の一種)やシロフクロウ)の化石化した骨がみつかっており、また、人間を埋葬した跡からは、少なくとも5000年前に人類がこの地に存在したことが証明される。 またこの島にある建築物の中には、著名な軍人にゆかりのあるものや、歴史的に興味深いものもある。かつては軍用地であったために一般人のアクセスが不可能であったが、制限が解除された後も文化財としての公式な保護の下には置かれていない。たとえば、カヴール要塞(またはパルマリア要塞)、ウンベルト1世要塞、現在は環境教育センターとして使われている砲台、第二次世界大戦時には軍事刑務所として用いられた塔、第二次世界大戦時に島の各所に築かれたバンカー、廃棄された沿岸砲や対空砲などである。島の南部のポッツァーレにある採石場跡は、かつては貴重な黒大理石が採掘された場所で、石の運搬に用いられたクレーンなどの工機や、労働者の住居跡が残っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パルマリア島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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