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パルミラ環礁 (Palmyra Atoll) は中部太平洋にある環礁。ハワイ諸島の南南西およそ 1600キロメートルに位置し、北ライン諸島に属する。 環礁の周囲はおよそ14.5キロメートルで、ウェストラグーン (West Lagoon) と呼ばれる礁湖は唯一停泊が可能である。広大な暗礁、二つの浅い礁湖、および50あまりの砂やリーフの小島や砂洲から成り、そのほとんどはココヤシ(外来種)、スカエボラ、ピソニアなどの植生に覆われている。 西端のサンド島と東端のバレン島を除き、全ての小島は繋がっている。最大の島は北側のクーパー島で、南側のカウラ島がそれに次ぐ。年間降水量は4445ミリメートル、日中の平均気温は年間を通じて摂氏29.4度ある。 == 政治的位置づけ == パルミラはアメリカ合衆国編入領域 (incorporated Territory) であり、このことは合衆国憲法により永久にその主権下に置かれることを意味する。しかしながら、パルミラは同時に非自治的領域 (unorganized territory) でもあるので、合衆国議会によりどのように統治するかは定められていない。唯一の関連法規によれば、大統領が適切と考える方法で管理をおこなうこととされる("the Hawaii Omnibus Act", パブリック・ロー第86議会--第624号, 1960年6月12日, 制定法令集第74巻第411号の第48節(元の合衆国法律集(USC)第48編第491節-第636節へのノートとして追加された)を参照〔 〕)。 原住民がおらず、将来も居住する者が現れる見込みがないパルミラの統治に関しては様々な議論があるため、現在でも合衆国唯一の非自治的・編入領域 (unorganized incorporated Territory) のままである。 また、パルミラのうちクーパー島(Cooper Island、環礁内最大の島)は「ネイチャー・コンサーバンシー」(The Nature Conservancy)というNGOが所有し自然保護目的の管理を行っている私有地であるが、管轄する地方自治体がないため合衆国内務省島嶼局の管轄下にある。またそのほかの土地はアメリカ合衆国政府所有地で、周囲12海里 (22.2キロメートル) の海域は内務省魚類野生生物局の管理となっている。2001年には「パルミラ環礁国立野生生物保護区」(Palmyra Atoll National Wildlife Refuge) に指定された。 防衛の責任は合衆国が持つ。 統計資料等では、パルミラはしばしば合衆国領有小離島に分類される。 現在特に経済活動はない。環礁内の道路や通路は第二次大戦中に建設されたものが多く、現在では整備できず雑草も伸び放題となっている。クーパー島には未舗装、未整備の約2,000メートル長の滑走路もある(パルミラ飛行場、ICAOコードはPLPA)。放棄された大戦中の建物なども残っている。 過去数年の間には、科学者、ネイチャー・コンサーバンシーのスタッフやボランティア、内務省魚類野生生物局職員など合計20人程度が訪れており、2004年には新しく2人用バンガロー数棟とシャワー設備が建てられた。淡水は科学者居住区の近隣のコンクリート建築の屋根に貯められる。クーパー島北側の居住区の中心施設として、環礁内の唯一の船着ドックに隣接し、共同調理場・食堂棟及びカヤック、スキューバ器具倉庫がある。 パルミラ環礁は太平洋上の南北からの潮流が合流する位置にあり、浜にはゴミや瓦礫が集まってくる。プラスティックの係留ブイは特に多く、またプラスティックの清涼飲料水のビンや洗剤の容器も多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パルミラ環礁」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Palmyra Atoll 」があります。 スポンサード リンク
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