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パンパイプ : ウィキペディア日本語版
パンパイプ

パンパイプ(panpipes)あるいはパンフルート木管楽器の一種で、一端が閉じられた長さ・太さの異なる数本の管を、開端をそろえて長さの順に筏状に束ねて作られた縦である〔下中直也(編)『音楽大事典』全6巻、平凡社、1981年〕。
== 概要 ==
古代から知られており、多くの場合5つかそれ以上の管を束ねて作られる。長い間民族楽器として親しまれており、パイプオルガンハーモニカの原型とも考えられている。管は主としてダンチクで作られるが、プラスチック金属なども用いられる。
パンパイプの管は一端が塞がれた閉管であり、同じ長さで両端が開いた開管より1オクターヴ低い音が出る。フルート篠笛のような笛は、1本の管で低音から高音まで出さねばならないので、実はかなり無理のある構造なのだが、パンパイプは低音を出しやすい太い管と高音を出しやすい細い管を使い分けて作ることができるので、その意味では合理的な楽器であり、発音自体は比較的容易である。
ルーマニアに伝わるパンパイプは「ナイ」、南米アンデス地方に伝わるものは「サンポーニャ」として知られている。ラオスタイには管を円筒状に並べたタイプがあり、「Wot」と呼ばれてイーサーン地方の民族音楽に使われている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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