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パン・デピス
パン・デピス(Pain d'épices)は、フランスで食べられている菓子。エピス(Épice)はフランス語で香辛料を意味する単語で、この菓子の名前は「香辛料を使ったパン」という言葉に由来する〔辻調おいしいネット パン・デピス 〕。 == 材料、製法 == パン・デピスはクッキーに近いものとケーキに近いものに分けられる。小麦粉と卵黄を使うもの、ライ麦粉(もしくはライ麦粉と小麦粉の混合粉)を使うものの2種類が存在し〔『新ラルース料理大事典』3巻、749-750頁〕〔日仏料理協会編『フランス食の事典』、502-503頁〕、バターは使われない〔猫井『お菓子の由来物語』、74-75頁〕。ディジョンのパン・デピスには小麦粉と卵黄が〔、ランスのパン・デピスにはライ麦粉が使われる〔。その名の通りシナモン、ナツメグ、アニス、クローブなどの香辛料と、多量の蜂蜜が風味をつけるために使われる。また、砂糖漬けにした果物が入れられる場合もある。1694年に刊行された『アカデミー・フランセーズ辞典』では「ライ麦粉、蜂蜜、香辛料で作られるケーキ」と定義されている〔トゥーサン=サマ『お菓子の歴史』、159頁〕。ショウガの風味が好まれるイギリスでは、パン・デピスはジンジャーブレッドとして親しまれている。 パン・デピスの生地作りのためには、小麦粉と蜂蜜(あるいは甘味料)を混ぜた種を乾燥した冷所で一か月ほど寝かせる必要がある〔。熟成させた生地にベーキングパウダーと香辛料、香草を加えて成形し、表面に艶出しの牛乳と卵黄を塗って焼き上げて完成となる。基本的な形は円、もしくは四角であるが、動物などを模した焼型が使われることもある〔。 パン・デピスは料理の食材にもなり、特にビールを使った料理のとろみ付けに使われることが多い〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パン・デピス」の詳細全文を読む
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