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波羅夷罪(はらいざい)〔波羅夷罪とは - 世界大百科事典/コトバンク〕、あるいは単に波羅夷(はらい、巴:梵:pārājika, パーラージカ、波羅市迦)〔波羅夷とは - ブリタニカ国際大百科事典/大辞泉/大辞林/コトバンク〕とは、仏教の出家者(比丘・比丘尼)に課される戒律(具足戒)の内、僧団(僧伽)永久追放に値する最重罪の総称。上座部仏教のパーリ律の場合、比丘(男性出家者)は淫・盗・殺・妄の4つ(四波羅夷)、比丘尼(女性出家者)には更に触・八事・覆・随の4つを加えた8つ(八波羅夷)がある〔。 もし、出家者にして戒律や身分を捨てて還俗をしないで、この戒を破った際には、全ての資格と名誉とを剥奪され、仏教教団から追放されて仏教徒では無くなり、二年間、一切の宗教活動を禁止しなければならない重い罪となる。また、後に罪を悔い改めたとしても、仏教徒に戻ることは許されるが、再び出家者である僧侶となることはできない。 == 比丘の四波羅夷 == *1.「淫事を行うこと(淫戒)」 - 出家者でありながら、戒律や身分を捨ててあらかじめ還俗しないで、異性(または同性)と交わった際には、その罪を得る。つまり、基本的に出家者には結婚や性行為は認められず、それができない場合には自ら望んで還俗しなければならない。 *2.「盗むこと(盜戒)」 - 与えられていない物をとること。不与取とも。 *3.「人を殺すこと(殺人戒)」- 人を殺すことを指し、故意と過失とに関わらず罪を得ることになる。 *4.「宗教的な嘘をつくこと(大妄語戒)」 - 正しい覚りを得てもいないのに、自ら驕ることにより「自身が仏陀である」とか「究極の覚りを得た」とか言い、また、仏教教団である僧伽(サンガ)の和合やそのあり方を乱し、人心を惑わすような行為に及んだ場合には、その罪を得る。更に、阿羅漢でない者が阿羅漢を名乗ることもその罪を得る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「波羅夷罪」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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