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ヒトツバタゴ (一つ葉タゴ〔ヒトツバタゴ【Chionanths retusus Lindl.et Paxton】 世界大百科事典第2版〕、一つ葉田子、''Chionanthus retusus'') とはモクセイ科ヒトツバタゴ属の一種。 同じモクセイ科のトネリコ(別名「タゴ」)に似ており、トネリコが複葉であるのに対し、本種は小葉を持たない単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名がある〔記念碑と記念樹 (pdf) 農業環境技術研究所・所内トピックス〕。 なお、別名はナンジャモンジャノキであるが、「ナンジャモンジャ」と名付けられる植物の樹種には、ヒトツバタゴのほかにクスノキ(樟)、ニレ(楡)、イヌザクラ(犬桜)、ボダイジュ(菩提樹)などがあり注意を要する〔 管野浩編 『雑学おもしろ事典』 p.72 日東書院 1991年〕。 == 特徴 == 中国、台湾、朝鮮半島および日本では対馬、岐阜県東濃地方の木曽川周辺、愛知県に隔離分布する珍しい分布形態をとる(但しこれらの地域以外でも植栽の樹木の実の種が野鳥に運ばれて着床して自生している自生の樹木を山林の中で観察することができる。)。成木で樹高は20mを超える大型の落葉高木。幹は灰褐色で縦に切れ目が入る。 葉は長楕円形で4cm-10cm程度となり、長い葉柄を持ち対生する。花期は5月頃で、新枝の枝先に10cm程度円錐形に集散花序をつける。花冠は深く4裂する。雌雄異株であるが、雌花のみをつける株は存在せず、雄花をつける株と、両性花をつける株がある雄株・両性花異株である。秋に、直径1cm程度の楕円形の果実をつけ、黒く熟す。 ファイル:Nanjamonja.JPG|ヒトツバタゴの花 府中市郷土の森公園・東京都府中市 ファイル:Chionanthus retusus flower.jpg|ヒトツバタゴの花 天神原植物園・静岡県南伊豆町 ファイル:Chionanthus retusus3.jpg|ヒトツバタゴ 大阪府 ファイル:Chionanthus retusus1.jpg|ヒトツバタゴの幹 大阪府 ファイル:Chionanthus retusus in NTU.jpg|ヒトツバタゴの花 台湾大学構内・台湾・台北市 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒトツバタゴ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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