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ヒトリガ
ヒトリガ(火取蛾、燈取蛾、灯取蛾、火盗蛾、灯盗蛾) ''Arctia caja'' はチョウ目ヒトリガ科に属すガの一種である。 == 概要 ==
開翅長は 45-65mm であり、前翅と後翅で紋様が異なる。前翅は茶色地に白の縞(欠損する個体もある)が入り、後翅は朱色地に黒斑が入る。本種は有毒なので、後翅のこの目立つ紋様は天敵に対する警戒色と考えられる。なお本種の英名 tiger moth は前翅の縞模様をトラに見立てたものである。 本種の毒性についてはまだ解明されていないが、アセチルコリン受容体をブロックする神経毒作用を示すコリンエステルであると考えられている。また、小鳥のような天敵にとって、この配色には学習効果もあると考えられる。通常、木などに留まっているとき、本種は保護色にもなっている前翅の下に後翅を隠している。しかし、危険を感じたらすばやく後翅の朱色を示して飛び立つ。これは鮮やかな色で天敵を混乱させるだけでなく、捕食された場合であっても、中毒を経験することで鮮やかな色がかえって記憶に焼きつく効果がある。それにより、近寄らない方が無難であることを学習し、結局この色彩が天敵に対する警告となる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒトリガ」の詳細全文を読む
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