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ヒュアキントス()(またはヒヤキントスやヒアキントス)は、ギリシア神話に登場する男性神。 親については諸説〔ペラ王ピーエロス(他の王の説も)と、歴史のムーサであるクレイオーとの間に生まれたとか。スパルタのアミュークライ市で生まれたという。〕があり、ギリシア神話において登場する最高神ゼウスと女性神レトの息子として生誕し、月の女神アルテミスの双生児アポローンに愛された美青年である。 ヒュアキントスは、アポローンとの円盤投げの遊戯を行っていた際、円盤の跳ね返りを頭部に受けて死したと記述されている。 ヒュアキントスの頭部から流れる血から咲き始めた花は、ギリシア神話においてエポニムでヒヤシンスとして知られている。ただし、この花は現在のアイリス、ラークスパー、若しくは、パンジーであるとも言われている。 ヒヤシンスは、元来、アミュークライにおいて、信仰されていたギリシア先住民族の植物神であったとも言われている〔里中満智子 『マンガ ギリシア神話2 至高神ゼウス』 中央公論新社。〕。 一説には、西風の神ゼピュロスもヒュアキントスを愛していたが、ヒュアキントスから拒絶されてしまう。ある日、アポローンとヒュアキントスが、仲睦まじく円盤投げの遊戯を行っている様子を見て、西風の神ゼピュロスは嫉妬に偏狂してしまい、アポローンの投げた円盤がヒュアキントスに当たる様に風を操った。ヒュアキントスは、ゼピュロスの操る風の影響により、ヒュアキントスの頭部に向かって逸れてしまったアポローンの投げた円盤を受けて、逝去してしまったと記述されている。 このギリシア神話は、オウィディウスにより製作なされた『変身物語』の題材となり、十八世紀オーストリアにおいて活躍したウィーン古典派の三巨匠の一人として活躍した作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトにより製作なされたオペラ『アポロとヒュアキントゥス』の原作となった。 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒュアキントス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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