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ヒューレット・パッカードのプリンターでは、ヒューレット・パッカードのプリンター製品について詳述する。 == 概要 == HP製のインクジェットプリンターは、一部の機種(シリーズ)を除き、プリントヘッドとインクタンクが一体型のカートリッジとなっているのが特徴であった。世界的にはシェアトップであるが、日本では、エプソン、キヤノンの次のその他のグループに甘んじている。 ヘッドのインク詰まりがほとんど発生せず(詰まっても構造上交換に依って解消できる)、ハードウェア自体の耐久性も高いため、一部の熱狂的な愛好者が存在する。 黒インクは古くから顔料系のものを採用し、普通紙印刷でもにじみのない(目立たない)品質を謳い文句にしていた。最近発売されるモデルでは、インクとヘッド一体モデルは下位機種に限られる。中、上位機種では、プリントヘッドとインクカートリッジが独立しており、インクカートリッジは各色独立している。上位機種ではインクカートリッジが大容量化され、プリントヘッドが2色一体の交換式である。なお2008年夏モデルでは、廉価機でもインクカートリッジ独立式を採用している。 小規模オフィス(SOHO)向けに強みがあり、USB、プリントサーバ(有線・無線LAN)などのインターフェース、 スキャナ・FAX等の機能を搭載した複合機を他社に先駆けて積極的に導入している。 本体の給紙・排紙は、伝統的に本体前面から行う方式が採用されている。本体後方に給紙スペースが要らず、埃に強いなどの利点があるが、本体後方で180度反転する機構上、厚手の封筒やハガキの印刷は不得意であるとされている(年賀ハガキ程度は問題ない)。その機構を逆手にとり、両面印刷機構を他社に先駆けて導入している。 基本的な(とくに写真レベルの)印刷画質は、基本的にインクカートリッジに依存する。 同時期に発売された機種で、同じタイプのカートリッジが採用されていれば、高機能・高級品から廉価品まで基本的に印刷品質に差が出ない。 写真画質に対する取り組みに関しては元々は熱心ではなかったが、2002年発売のDeskJet 5550以降はフォトインクを追加し、6色カラー印刷に対応させ、次のモデルDeskjJet 5650でようやく4辺フチなし印刷に対応した。2005年のhp177インクシリーズでは、6色カラー印刷が標準となり、顔料ブラックをなくして完全に写真印刷用途に振った特性を持たせた。2008年のhp178インクシリーズからは顔料ブラックが復活し、通常文書と写真の両方をバランス良く印刷できるモデルになっている。現在はラインナップを印刷専用機から複合機へシフトさせている。2009年現在、家庭用機においては、日本市場向けラインナップのほとんどが複合機となっている。 日本メーカー製品がインクドロップサイズを小さくし、写真印刷での粒状感を目立たなくさせる方向なのに対し、伝統的にHP製インクジェットプリンターはドロップサイズが大きく粒状感が目立つ。これは詰まりにくいこととのトレードオフであり、熱狂的ファンがいる一方、特に日本では消費者にアピールできなかった。しかし2008年夏モデルから日本メーカー製並の1.3ピコリットルのドロップサイズを謳っており、設計方針が徐々に変化してきている。 HP製のレーザープリンターは、全機種においてプリントエンジンが他社製である。一部のモデルは筐体を含めてOEM供給を受けている。オフィス向けの中~高価格帯の製品ラインアップとなっている。プリントエンジン供給元は、以前はキヤノンのみであったが、現在は複数の企業から供給されている。 ;インクジェットプリンター * Photosmart シリーズ(コンシューマ向け、家庭用) * Photosmart Proシリーズ(写真愛好家、プロシューマー向け多色機) * Officejet Proシリーズ(SOHO向け高速4色機) * Deskjet シリーズ(かつて主力だった印刷専用機) * Business Inkjet シリーズ(かつて主力だったSOHO向け) * DesignJet シリーズ(A2サイズ以上、ロール紙使用の大型プリンター・プロッタ) * PSC シリーズ(かつての複合機) ;レーザープリンター * LaserJet シリーズ (キヤノン等の他社製プリントエンジン) * Color LaserJet シリーズ (コニカミノルタ製プリントエンジン) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒューレット・パッカードのプリンター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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