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ヒラガシラ
ヒラガシラ はメジロザメ科に属するサメの一種。東部大西洋からインド太平洋の熱帯域沿岸に分布し、表層から深度200mで見られる。ヒラガシラ属では最大で、分布域も最も広い。全長1.1m。体は細く、吻は尖り、眼は大きい。背面は一様な灰色で腹面は白。口角の長い唇褶と、その後方の7-15個の孔で近縁種と区別できる。 個体数は非常に多い。餌は主に小魚。大型のサメや海獣に捕食される。胎生で、雌は一度に1-8匹の仔を産む。繁殖サイクルは地域によって大きく変化する。肉やフカヒレを目的に大量に漁獲されてはいるが、分布域が広く繁殖力が高いためIUCNは保全状況を軽度懸念としている。 == 分類 ==
ドイツの博物学者エドゥアルト・リュッペルによって、1837年の著書''Fische des Rothen Meeres''(”紅海の魚”)において''Carcharias acutus'' の名で記載された。種小名はラテン語で"鋭い"を意味する。その後、本種は''Carcharhinus'' 属や''Scoliodon'' 属に含められたが、最終的には''Rhizoprionodon'' 属のタイプ種 ''R. crenidens'' のシノニムとして''Rhizoprionodon'' 属に置かれた〔。リュッペルはタイプ標本を指定しなかったため、1960年、Wolfgang Klausewitzはサウジアラビアのジッダで得られた44cmの雄個体をレクトタイプに指定した〔。 英名"milk shark"はインドにおいて、本種の肉が母乳の出を促進すると信じられていることによるものである。他の英名としてfish shark・grey dog shark・little blue shark・Longmans dogshark・milk dog shark・sharp-nosed (milk) shark・Walbeehm's sharp-nosed shark・white-eye sharkなどがある。1992年のアロザイムを用いた分子系統解析では、解析に含められた4種のヒラガシラ属の中で最も基底的な位置にあった。フランス南部とポルトガルの中新世中期(1600-1200万年前)の層から産出する ''R. fischeuri'' も、本種と同一である可能性がある〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒラガシラ」の詳細全文を読む
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