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ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル聖堂 : ウィキペディア日本語版
ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル聖堂[ひるですはいむのせいまりあだいせいどうとひじりみかえるせいどう]

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂(Hildesheimer Dom St. Mariä Himmelfahrt)と聖ミカエル聖堂(St. Michael zu Hildesheim、聖ミヒャエル教会とも)は、ドイツニーダーザクセン州ヒルデスハイムにある世界遺産
==聖マリア大聖堂==

聖マリア大聖堂は、初期ロマネスク様式1010年から1020年にかけて建設された。2つの後陣を伴う対称形となっており、これは古ザクセン時代のオットー朝ロマネスク様式(:en:Ottonic Romanesque architecture)の特徴である。
11世紀から14世紀にかけて拡張されたが、1945年空襲で完全に破壊された。戦後、1950年から1960年の間に再建されたが、優美な内装は失われたままである。
大聖堂はその多くの収蔵品で有名である。多くは11世紀から18世紀のものであるが、特に11世紀、12世紀頃の工芸品が豊富で、この時期の工芸品のコレクションとしてもヨーロッパ随一であると評価されている。
数多くの金銀製品、宝飾品があり、11世紀から12世紀にかけてこの聖マリア大聖堂が北ドイツにおける重要な宗教施設であったことが伺える。
主なものを挙げる。
*旧約聖書とキリストの物語をレリーフにした青銅製の扉。1015年頃。
*キリストの物語をレリーフにした青銅製のコラム。1020年頃。
*円環蜀台。11世紀。
*聖ゴーデハルト(St Godehard)の石棺。
*聖エピファニウスの祠。(St. Epiphanius' Shrine)
大聖堂には中庭があり、1321年に建造されたゴシック様式のアンネのチャペルがある。
大聖堂の後陣の中庭側の壁には、樹齢1000年のバラが茂っている。このバラはヒルデスハイムの繁栄を象徴していると信じられており、伝説によるとこのバラが繁茂するかぎりヒルデスハイムは繁栄するという。
1945年にこの大聖堂が爆撃されたときもバラの根は残り、現在も毎年花を咲かせている。
大聖堂は現地では単にドーム(Dom)と呼ばれている。英語でカテドラル(大聖堂)と言ってもほとんど理解されない。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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