|
ヒルドルあるいはヒルド〔『エッダ 古代北欧歌謡集』12頁(『巫女の予言』)などで確認した表記。〕(, 「戦い」の意〔Orchard (1997:192).〕〔『エッダ 古代北欧歌謡集』21頁(『巫女の予言』訳注109)。〕)は、北欧神話に登場するヴァルキュリヤの1人である〔。ヒルドルはまた、『詩のエッダ』においては、『ヘジンとホグニの伝説』に登場する、ホグニの娘そしてヘジンの妻として登場する。彼女には戦場で死者を蘇らせる力があり、ヘジンとホグニの間で永遠の戦いを続けさせるためにそれを用いた〔『「詩語法」訳注』74-75頁。〕。 == 解説 == ヒルドルは、『巫女の予言』や『槍の歌』、そして他の古ノルド語詩(en)において、他のヴァルキュリヤと共に言及される。古ノルド語の単語「」は「戦い」を意味する普通名詞である。そして詩人が戦いの象徴としてヴァルキュリヤを考えたのがいつかは必ずしもはっきりしていない。
|