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ヒロノムス (''Hylonomus'') は古生代石炭紀後期ペンシルベニア期の約3億1,500万年前のカナダに生息していた爬虫類である。カシネリア、ウェストロティアーナ(両生類との説もあり)などとともに最初期の有羊膜類とされる。発見者はカナダの地質学者、ジョン・ウィリアム・ドーソン。学名は「森のネズミ」を意味し、種小名 ''lyelli''(リュエリまたはライエリ)はチャールズ・ダーウィンの師ともいえる、チャールズ・ライエルにちなむ〔『Newton』 104頁〕。 ==形態== 体長は約30センチメートル、頭骨長約3センチメートル。外見は現生のトカゲによく似ていた。頭蓋骨は高さがあり、後部は切り立っていた。吻は細長く、顎骨端及び口蓋部の翼状骨には小さく鋭い歯を多数持っていた。間椎心(椎骨の構成要素)は退化し、発達した肢帯と長い尾を持つ。〔『脊椎動物の進化(原著第5版)』 128頁〕 先行する爬形類(爬虫類的両生類)から更新された箇所は以下の通りである。 *無弓類と言われるグループに属し、側頭部に顎筋が付着するための穴を持たない。彼らから後の単弓類と双弓類が生まれたが、その分化はかなり早期に起こったらしい。 *迷歯亜綱のような鼓膜が張られていた耳切痕はなく、耳小柱(鐙骨)も振動を内耳に伝達するように特殊化していない。どうも初期爬虫類に陸上に適した聴覚器官はなく、進化途中に両生類とは別に新たに獲得したものらしい。 *翼状骨が口腔の後方に向って伸び、そこに顎を閉じる筋肉である翼突筋が付着していた。これによって両生類よりも強力な顎を獲得した。 *迷歯類では4つあった足首の骨のうち3つが癒合し、距骨になった。これによってより敏捷で強力な四肢を手に入れた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒロノムス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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