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ビクター : ウィキペディア日本語版
日本ビクター[にほんびくたー]

日本ビクター株式会社(にほんビクター、''Victor Company of Japan, Limited'')は、かつて存在した映像機器音響機器記録メディアを主製品とするメーカー。株式会社JVCケンウッド子会社だった。
日本では、蓄音機から聞こえる亡き飼い主の声に耳を傾ける犬(ニッパー)を描いて“His Master's Voice”と名づけられた絵を登録商標としていた。グローバルブランドを「JVC」、ブランドステートメントを「The Perfect Experience」としている。現在はJVCケンウッドが「JVC」ブランドを展開している。
なお社名の読みについて、定款に定めをおいておらず登記もされていないが、近年のテレビラジオ放送提供クレジットニュース番組などの報道では「にほんビクター」とアナウンスされていた。
== 概説 ==
現在の平面式レコードを開発したアメリカ合衆国資本のThe Victor Talking Machine Company(ビクタートーキングマシンカンパニー)の日本法人として設立。蓄音機の販売から始まり、現在ではテレビビデオDVDレコーダー/プレーヤー音響機器ビデオカメラ、磁気テープ、光ディスク等の研究・開発・製造・販売を行っている。
JVC」(ジェイヴィーシー)というブランド名は、日本ビクター設立当時の英語表記である「Japan Victor Company」から来ている。「JVC」は主にビクターが商標権の都合で使用できない海外市場で用いられ、2009年からは日本市場にも導入された。
1980年代まで海外市場向けには、「Nippon Victor Company」からの「NIVICO」(ニビコ)というブランドが使われていたが、旧ロゴ時代は円形に「JVC」(中央のVが大きい)のマークと併記されていた。1978年昭和53年)のロゴ変更後は「JVC」を大きくして「NIVICO」を小さくしたが、その後「JVC」に一本化された。
家庭用ビデオフォーマットのVHSの開発メーカーであり、ソニーの開発した家庭用VTRベータマックスフォーマット争いを繰り広げた。
2007年平成19年)8月10日ケンウッドとの資本提携により松下電器産業(現・パナソニック)の子会社ではなくなったが、その後も筆頭株主としてグループ企業に名を連ねていた。共に家庭用AV機器を主力とし競合関係にある。長年、パナソニック創業者である松下幸之助の方針により、相互補完・相互競争による発展という概念からグループ内でも独自性を持っていた。2008年10月にケンウッドと経営統合し、持株会社のJVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社の子会社となり、パナソニックは持株会社の株主となった。
2011年(平成23年)5月13日、10月1日に日本ビクターを含む3事業会社と、JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社(同年8月1日に株式会社JVCケンウッドに改称)が合併する計画が発表された。
傘下にソフト会社であるビクターエンタテインメント(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)テイチクエンタテインメントを始めとするソフト製作部門を持ち、ソニーに次ぐハードソフト事業を有する企業である。また、その他のグループ会社に、JVCエンタテインメントやビクターインテリアなど約100社の関連会社を持っていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「日本ビクター」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 JVC 」があります。



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