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ビザンティン・ハーモニー(ビザンチン・ハーモニー、シンフォニア、, )とは、国家と教会の関係のあり方を指す、正教会における神学・政治学上の基本的概念。国家と教会の両者を対立関係(いずれかが上位であるか、両者が同等なものであるかを問わない)にあるものとしてではなく、互いに立場を尊重・理解して支え合い、この世を来世の写しとするために共に歩むものとして位置づける〔高橋(1980: 87-91)〕。 正教会において西方教会と異なる教会伝統、神学理解、歴史的経緯を経て形成された。西方教会において問題となる皇帝教皇主義、教皇皇帝主義、政教分離とは異なる概念。 東ローマ帝国(ビザンティン帝国)の政体につき皇帝教皇主義との説明がなされる事があるが、これは西欧からの視点で後世に作られた術語である。正教会側は東ローマ帝国における政治理念につき、ビザンティン・ハーモニーとして理解する。 == 語彙 == 東西分裂前のローマ帝国に始まり、特に東ローマ帝国でこうした概念が見出されるため、東ローマ帝国の後世の別名である「ビザンティン」の名を冠した「ビザンティン・ハーモニー」の名が日本では比較的一般的である。他言語でも同様の表記が用いられる〔The Eastern Orthodox Church Its Thought and Life. By Ernst Benz. Edited by Bishop Alexander (Mileant). 〕〔Teaching the world to sing in perfect symphonia 〕。 一方、他言語では「ハーモニー」(、古典ギリシャ語再建音:「ハルモニア」、現代ギリシャ語転写:「アルモニア」)の語彙を用いずに「シンフォニア」(, 〔はシンフォニヤと転写し得る。〕, )〔〔「ビザンティン・シンフォニア」()〔John Erickson 〕と表記される事も多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ビザンティン・ハーモニー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Symphonia (theology) 」があります。 スポンサード リンク
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