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ビショップ (Bishop、)は、チェスの駒の一種。僧正(もしくは象)を表す。 == 名称・歴史 == 英語のビショップはキリスト教の聖職者である「僧正」を意味する〔カトリック教会では司教、正教会や聖公会では主教と訳す。〕。駒の形が司教冠に似ているためであろうという。 この駒は、サンスクリットでハスティン〔hasty と書かれているのは母音に続くときの形〕、ペルシア語でピールと呼ばれ、いずれもゾウを意味した。アラビア語はペルシア語を借用してフィールと呼んだ。現在のスペイン語の名称 alfil はアラビア語の借用である。また、ロシア語の スローン もゾウを意味する。シャンチーでも「象」と呼ばれる。ただし、現在のヒンディー語で ハーティー(ゾウ)と呼ばれるのはルークであり、ビショップは ウント(ラクダ)と呼ぶ〔。 他の西洋の言語ではさまざまな名称で呼ばれる。ドイツ語 Läufer(走者)・イタリア語 alfiere(副官)・フランス語 fou(道化)など。 インドでのこの駒の動きには、以下のいくつかの変種があったが、いずれも現在のビショップとは異なっていた〔。 * 斜めに2歩ずつ動く(シャンチーの「象」に類似) * 縦横に2歩ずつ動く * 斜めまたは前に1歩ずつ動く(将棋の銀将の動き) このうち第一のものがアラビアや西洋に伝えられた。現在のビショップの動きは15世紀末の文献に見られる。ビショップはクイーンと並んで、西洋で大きく動きの変更された駒になった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ビショップ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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