|
ヴィッカース重機関銃(ヴィッカースじゅうきかんじゅう、英:Vickers machine gun または Vickers gun)は、第一次世界大戦と第二次世界大戦の両大戦を通じて運用されたイギリス軍の制式重機関銃である。(ここでは便宜上重機関銃と呼ぶが、イギリス軍ではこの機関銃を中量級機関銃〔Medium Machinegun〕に分類している) == 概要 == この機関銃は、メトロポリタン=ヴィッカース社製の水冷式重機関銃であり、弾薬はイギリス軍の制式小銃であったリー・エンフィールド小銃と同じ.303ブリティッシュ弾(7.7mm×56R)を250連発の布製リンクに装着して使用する。 この機関銃は大変頑丈で信頼性が高く、戦場においては10挺のヴィッカース重機関銃が12時間連射し続けて、10挺合計で百万発の銃弾を発射し100本の銃身が磨耗して交換を余儀なくされたが、本体が排莢不良や装弾不良などのトラブルに陥ったことは一度もないほどであった。 運用は1挺につき6-8人のチームで行い、その役割分担は射手と装填手が1名ずつ、残りの4-6名は機関銃の携行を補助すると共に予備部品や整備用品、弾薬を携行する。 重量はどの型かによって前後するものの、一般的には機関銃本体が11-13kg、三脚が18-23kg、布製リンクに装着された250発の弾薬が入った弾薬箱が1個当たり10kgである。 4.3リットルの冷却水は銃身周りのウォータージャケットに入り、射撃によって熱を持った銃身を冷却する。ウォータージャケットにはゴム製と思われるパイプが付属しており、これがウォータージャケットから放出された水蒸気を水に戻す復水器に繋がっている。この機器は水を手に入れにくい野戦、特に第二次大戦の北アフリカ戦線に代表される砂漠戦では特に重要であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴィッカース重機関銃」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Vickers machine gun 」があります。 スポンサード リンク
|