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ビッグベセルの戦い : ウィキペディア日本語版
ビッグベセルの戦い[びっぐべせるのたたかい]

ビッグベセルの戦い(ビッグベセルのたたかい、英:Battle of Big Bethel、またはベセル教会の戦い、英:Battle of Bethel Churchまたはグレートベセルの戦い、英:Battle of Great Bethel)は、南北戦争初期の1861年5月10日に、バージニア州ハンプトンヨーク郡(現在の自治体となっていない地域社会タブの近く)で起こった戦闘である。
北軍ベンジャミン・バトラー少将がハンプトンとニューポートニューズから寄せ集めた部隊を、リトルベセルとビッグベセルの教会にある南軍の前進基地に対して派遣した。北軍はエベネザー・W・ピアース准将の直接指揮下にあり、道路に沿って追撃して攻撃し、撃退された。第5ニューヨーク・ズアーブ隊が下流でクリークを渡って南軍の左側面に回り込もうとしたが撃退された。北軍は戦列を乱して後退し、ハンプトンとニューポートニューズまで戻った。

ビッグベセルの戦いは現在のバージニア州で起こった南北戦争最初の陸上戦闘であり、戦争全体でも最初の陸上戦闘とされている。最初の戦闘として他に可能性があるのは、現在のウェストバージニア州(当時はバージニア州の一部)で1861年6月3日に起こったフィルーピーの戦いであり、会戦というよりも小競り合いに過ぎないと考える者がいる〔Eicher, p. 75: "この小戦闘は新聞で賛美されたが、...ほとんど意義は無かった。"〕。
== 背景 ==
バトラーはハンプトン近くのモンロー砦を指揮しており、北軍によるチェサピーク湾の封鎖を支援していた。バージニア半島の先端にあるこの砦を支配することは、北軍が近接するハンプトンとニューポートニューズの町を占領することを可能にしていた。北軍が半島を侵攻してくることを妨げるために、ジョン・マグルーダー大佐が指揮する南軍はハンプトンから約8マイル (13 km) のリトルベセル教会とそこからやや北にあるビッグベセル教会を前哨基地として、バック・クリークの支流であるマーシュ・クリーク(現在はブリックキルン・クリークと名付けられている)に沿って防衛線を作り上げた。
マグルーダーの部隊は1,200名であり、D・H・ヒル大佐の第1ノースカロライナ歩兵連隊、ウィリアム・D・スチュアート中佐の第3バージニア歩兵連隊、E・B・モンターニュ少佐騎兵大隊およびジョージ・ランドルフ少佐(後にアメリカ連合国陸軍長官)のリッチモンド榴弾砲大隊を含んでいた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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