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ビッグ・ベンド国立公園(''Big Bend National Park'')は、米国テキサス州にある国立公園である。 1,600 km(1,000 マイル)以上にわたってリオ・グランデ川が、メキシコと米国の国境となっている。ビッグ・ベンド国立公園は、その国境のおよそ4分の1を管理している。 ビッグ・ベンド国立公園は、米国のチワワ砂漠(Chihuahuan Desert)の地形と生態系の最大の保護地域として国家的な重要性を持つ。公園の面積は、3,242 km2(1,252 平方マイル)である。この公園の地質学及び古生物学的資源の保護と研究の価値を上回る地域は数少ない。白亜紀と第三紀の多種多量の生物の化石が存在する。考古学者は、9,000年前のものとみられる人工物を発見し、歴史的価値のある建物と風景が国境沿いで生命について生き生きと説明する。 リオ・グランデ川が国境となっているため、公園の規則、規制、規定を施行する際、公園当局は、通常にはない制約に直面する。公園当局には最も深い川の通路の中心までしか管轄権が及ばない。川の残りは、メキシコの領土である。 ==地理と気候== 南の境界は、メキシコのチワワ州、コアウイラ州、そして、マドラス・デル・カルメン(Maderas del Carmen) とサンタ・エレナ渓谷()として知られる地区によって構成される植物相と動物相のために新たに保護された地域にある。 公園は劇的な対照を見せる。気候は、そうした対照の極端なものの一つとして特徴付けられるかもしれない。乾燥した暑い晩春から夏の日には、標高の低い場所ではしばしば気温が 38℃(100)を超える。冬は通常は公園のどこでも穏やかであるが、時々、氷点下に近い気温となる。川沿いはおよそ550 m(1,800 フィート)、チソス山脈(Chisos Mountains)は2,400 m(7,800 フィート)と高度にばらつきがあるため、湿度と気温も公園の場所によってばらつきがある。こうしたばらつきにより、植物と動物の生息地における例外的な多様性がもたらされている。チソス・オーク(Chisos Oak)のような公園で見られるいくつかの種は、米国の他の地域では見られない。チソス山脈の最高地点はエモリー岳(Emory Peak)(標高2,387 m(7,832 フィート))である。 公園の南の境界となる190 km(118 マイル)の川には見応えのあるサンタエレナ、マリスカル(Mariscal)、ボキラス (Boquillas)の峡谷がある。チワワ砂漠のこの部分を曲がりくねって流れるリオ・グランデ川は、主として石灰岩からなる3つの隆起を貫き、ほぼ垂直な壁をもつ深い谷を削りだしている。広々した砂漠地域のいたるところにある極めて肥沃なリオ・グランデ川の流域には、無数の植物、動物種が棲み、重要な文化資源がある。植物帯が、小川や枯れ谷沿いに砂漠の中へ伸びている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ビッグ・ベンド国立公園」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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