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ピアノ三重奏曲[ぴあのさんじゅうそうきょく]
ピアノ三重奏曲(ピアノさんじゅうそうきょく)は、西洋音楽における室内楽曲の形態の1つ。通常はピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重奏による楽曲を指す。一般にソナタと同じ構成を持つ複数楽章から成る楽曲が「ピアノ三重奏曲」と名付けられる。すなわち、急-緩-舞-急の4楽章または急-緩-急の3楽章から成っていて、第1楽章がソナタ形式となっているのが基本的な形である。 == 歴史 == 前史として、大バッハと同時代(後期バロック)のフランスの作曲家ラモーの「コンセール形式によるクラヴサン曲集」は、鍵盤楽器と高音旋律楽器(通常はヴァイオリンまたはフルート)とヴィオラ・ダ・ガンバ(音域はチェロに近い)という編成で、古典派初期のピアノ三重奏曲と比べても各楽器の独立性が高く、これをピアノ三重奏曲の萌芽と考えることもできる。 ソナタ形式が確立した以降では、ヴァイオリン・ソナタと同じく、本来の形はピアノ・ソナタにチェロとヴァイオリンのオブリガートが附くという慣習であった。ハイドンの初期の作品などは、ヴァイオリンとチェロのパートがピアノとユニゾンの部分も多かった。 ヴァイオリンとチェロをピアノと同等の価値を与えて発展が進んだのは19世紀初頭になってからである。ロマン派の時代にはヴァイオリンがロマンティックなメロディーを奏するのに適しているという理由で、多くの聴きやすいサロン風トリオが多作された。第二次大戦後にはロマンティックな属性の回避のためにこの編成が極度に嫌われたが、1970年代の新ロマン主義の台頭と共にこの編成が見直されてきた。現在ではトリオ・フィボナッチ(Trio Fibonacci)などの団体によってこのジャンルの復興が進められている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピアノ三重奏曲」の詳細全文を読む
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