翻訳と辞書
Words near each other
・ ピストン輸送
・ ピストン運動
・ ピストーイア
・ ピスハンド
・ ピスバル
・ ピスヘルメット
・ ピスミス24
・ ピズィ
・ ピセアタンノール
・ ピセイド
ピセン
・ ピゼンデル
・ ピソ
・ ピソウイルス
・ ピソウイルス・シベリクム
・ ピソニアーノ
・ ピゾニアーノ
・ ピゾーニェ
・ ピタ
・ ピタ (曖昧さ回避)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ピセン : ウィキペディア日本語版
ピセン

ピセン (picene) とは、多環芳香族炭化水素の一種で、泥炭原油を蒸留したときに出る残滓(ピッチ)の中に存在する。シメンを溶媒として繰り返し再結晶させて得る。
再結晶させたピセンは、青みがかった蛍光を示す無色の大きな板状結晶である。濃硫酸に溶かすと緑色を呈する。
ピセンを合成的に得るためには、ナフタレン1,2-ジブロモエタン塩化アルミニウムを作用させる方法、α-ジナフトスチルベンを熱反応にかける方法、コール酸から脱水素する方法などが知られる。
酢酸中でピセンにクロム酸酸化を施すと、キノンカルボン酸を経て、最後は縮合環構造が分解したフタル酸に変わる。
イドリア石(Idrialite)というピセンを主成分にした鉱物がある。
2009年岡山大学理学部の久保園芳博教授のグループにより、ピセンの結晶にカリウムルビジウムドープさせることにより20K超伝導になることが発見された。20Kという温度は、超伝導となる有機化合物としては2010年現在で最も高い。このため、将来の応用が期待されている。一方で発見されて以来、国内外で追試の成功例は無く、近年超伝導は存在しないとする報告がなされた。化学・物理の領域を問わず国内外から疑義が高まっている。

== 参考文献 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ピセン」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.