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ピュートーン
ピュートーン(, )とは、ギリシア神話に登場する巨大な蛇の怪物である。長母音を省略してピュトンとも表記される。普通は雄蛇とされるが、『ホメーロス風讃歌』の「アポローン讃歌」によると雌蛇だとされる〔『ホメーロス風讃歌』第3歌「アポローン讃歌」301行、305行、354行。〕。絵画などでは脚のないドラゴンのような姿で表される事もある〔松平、127頁。〕。 == ギリシア神話 == ピュートーンはガイアの子で〔〔ヒュギーヌス、140話。〕、その神託所デルポイを守る番人でもあった〔〔エウリーピデース『タウリケーのイーピゲネイア』1248行。〕〔アポロドーロス、1巻4・1。〕(ウーラノスとガイアの娘のテミスが神託を授けていたが〔、元々はピュートーン自身が神託を授けていたとする説もある〔〔〔苑崎、216頁。〕)。デウカリオーンの大洪水後に残った泥から生まれたと言われる〔オウィディウス『変身物語』1巻。〕〔グラントら 〕。デルポイの神託所をすっぽり巻ける巨体を持つとも言われている〔。のちにアポローンによって倒され、以後デルポイはアポローンの神託所となり〔〔、アポローンがテミスに代わって神託を下すようになった〔〔エウリーピデース『タウリケーのイーピゲネイア』1259行-1262行。〕。 ピュートーンはまた、テューポーンの乳母を務めていたともいわれている〔『ホメーロス風讃歌』第3歌「アポローン讃歌」305行-306行。〕〔『ホメーロス風讃歌』第3歌「アポローン讃歌」354行-355行。〕〔ギラン、85項。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピュートーン」の詳細全文を読む
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