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ピンフォール(''Pinfall'')とは、プロレス、アマチュアレスリングの試合における勝利条件のひとつである。別名は抑え込み。単にピン (''pin'')、またはフォール(''fall'')とも呼ばれる。 プロレスではシングルマッチ、タッグマッチ、バトルロイヤル等、幅広い試合形式で採用される一般的な勝利条件である。ピンフォールを奪うために多様なフォール技が用いられる。 == プロレスにおける概要 == 一方の選手が相手選手の両肩をマットに押し付けた状態で、レフェリーが片手でリングを叩き規定のカウントを数えるとピンフォールとなり、勝利が確定する。通常、アマチュアレスリングでは1カウント、プロレスの試合ルールでは3カウントピンフォールが勝利条件となるが、試合形式によっては必要となるカウント数が異なる場合がある。JWP女子プロレスが「ツーカウントフォールマッチ」と称して、2カウントを数えた時点で勝敗が決する方式を用いたことがあった。これはカウント数を少なくすることでレスラーが回復する時間を短くし、よりスリリングな試合を見せることを目的として考案されたもので、試験的に数度使用され、現在はトーナメント戦の延長戦などで採用している(JWP以外の団体でも主にハンディキャップとして取り入れることがある)。またSWSが5カウント制を取り入れた時期もあったが、こちらは間延びした試合になってしまい不評を買っている。 3カウントのタイミングは実時間とはあまり一致せず、試合を裁くレフェリーによってまちまちだが、おおむね1秒1カウント程度の速さ。なお3カウントである理由として、「敵に3秒間押さえつけられた者は必ず死ぬという戦場の掟から由来した」とされる話も存在する。 ピンフォールからの逃れ方には、通常以下のような方法が存在する。 * 片方の肩(もしくは両肩)をマット上から離す。 * 腕や足など身体の一部を一定以上ロープ外に出す(ロープブレイクという。団体によってロープに触れたり手で掴んだりした程度では認められない場合がある)。 * タッグマッチの場合、ピンフォールの体勢に持ち込まれた味方のレスラーを他のレスラーが救出する(カットプレイ)。トリプルスレットマッチでは決着が付いてしまわないように敵のレスラーであってもカットを行う。 また近年はフォールされている選手がレフェリーのカウントを取る腕を掴んでカウントを静止させたり、タッグマッチにおいて味方選手を助けるのではなく、レフェリーに攻撃を加えるなどしてカウントを取る邪魔をする場合もある。 ピンフォール以外の勝利条件としては、ギブアップ、ノックアウト、場外カウントアウト(規定時間内にリング内に戻れないこと)、反則勝ち(反則行為を犯したレスラーがレフェリーに反則5カウントを取られたり、悪質な反則であると判断されると、反則を犯したレスラーは即反則負けとなる)等が挙げられる。また、試合形式によってはそれ以外の特殊な条件が勝利条件となることもある。 まれに、足4の字固めなどをかけられた選手の両肩がマットについている際に、フォールカウントを取るレフェリーも存在する。肩を押し付けているわけではないので、この項冒頭に示された定義にやや反するが、マット上の膠着状態から観客の注意力をそらさないための配慮と考えられる。逆に、技をかけているはずの選手が両肩がマットについていたためにフォールカウントをとられることもある。かつては、ジャーマン・スープレックスなどで技を掛けている側の選手の両肩もマットについていた場合は両者のフォールカウントを取ることもあった(1976年3月のジャンボ鶴田VSラッシャー木村戦など、この形で両者3カウントの引き分けとなったこともある)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピンフォール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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