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ファウンテンズ修道院(ファウンテンズしゅうどういん、Fountains Abbey)は、イングランド北部、ノース・ヨークシャーのリポンにあるシトー会の修道院跡である。 周辺のスタッドリー王立公園 (''Studley Royal Water Garden'') とともに、ユネスコ世界遺産に登録されている。 == 来歴 == 1130年代にヨークのセント・メアリー修道院から13人の修道士が、新たな修業の場としてリポンにあるスケル谷と呼ばれる地に移り住んだ。当時のリポン周辺はウィリアム2世との抗争によって荒廃していた。シトー会修道士ジョフロア・デナイの指揮のもと修道院の建設と寄付金集めは進み、やがて広大な土地や資産をもつ共同体へと発展した。ヨーロッパの修道会との知的交流も盛んとなり、13世紀にはイギリスのシトー会修道院の中ではで1,2を争う規模となっていた。 12世紀に作られた聖堂の身廊と翼廊はフランスのフォントネーのシトー会修道院によく似た構造で、柱頭やコンソールの装飾にはアングロ・ノルマン的な要素が見られる。13世紀に完成した礼拝堂はイギリスで最初に尖塔アーチで飾られ、従来の清貧を旨とするシトー会の様式とは異なるものとなっている。 修道院はその後400年にわたり発展を続けたが、ヘンリー8世の小修道院解散法とその後の争乱によってファウンテンズ修道院も解散となった。解散後の修道院は荒廃が進んだが、その廃墟の美しさははロマン主義の芸術家たちを刺激した。20世紀にも当時の遺構を多く残し、1986年にはユネスコ世界遺産に登録された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファウンテンズ修道院」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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